ふくらはぎの筋肉は、常に「どのくらい伸びているか」を脳や脊髄といった中枢神経に発信しています。それに応じて、中枢神経の出す「これくらい収縮してください」という信号をうけとることで、ふくらはぎの筋肉は正常に保たれています。
何らかの原因で、この、筋肉が「どれくらい伸びているか」伝える仕組みが不調を起こすと、必要以上に「収縮してください」という信号が出てしまうことがあります。
その結果、ふくらはぎが過度に収縮して、足のつりが起こってしまうと考えられています。
『こむらがえり』とは、ふくらはぎの筋肉が、急にけいれんを起こして収縮し、激しい痛みの出る症状のことで、一般的に「足のふくらはぎが攣(つ)った」と言われる状態です。
汗をかくことで、体のイオンバランスが崩れて筋肉からの信号がうまく出なくなり、足のつりが起きると考えられています。
夏場の空調を使い過ぎたり、冬の気温の低下によって冷え性ぎみになると、足のつりやこむらがえりが起こりやすくなります。これは、血行不良でイオンやエネルギーが不足することに加えて、冷えで筋肉が緊張してくることが原因と考えられます。
中高年になると、加齢で筋肉の量が減り、加えて血行不良や冷え、脱水傾向など、様々な要因が重なりやすくなり、結果として足のつりが起こりやすくなります。