さらっと快適に
女性なら誰もがふと感じる、おりものやデリケートゾーンの悩み。友達にも打ち明けにくいから、そのまま放置したり、自己流ケアで済ませたりしがちです。でもホントにこれでいいの? って不安になることもありますよね。そこで、女性の体の悩みにくわしい「成城松村クリニック」の松村圭子先生に、おりものにまつわる素朴な疑問をぶつけてみました。
松村 圭子先生
成城松村クリニック院長。患者とクリニックの信頼関係を第一に考え、女性の理想のクリニックを目指し2010年に開院。『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)など多くの著書を持つほか、webサイトなどでも多くの情報を発信している。
撮影(商品)/中山実華 取材・文/大森りえ
子宮や膣の分泌物や、子宮や膣からはがれた古い細胞、つまり老廃物です。女性なら誰にでもあるものです。
おりものは細菌が膣を通して体に入ってくるのを防いで、膣内をきれいに保ってくれています。また精子の進入を助けて妊娠しやすくする役割もあります。
膣内にいる、乳酸桿菌という善玉菌が乳酸を分泌するため、少しすっぱいにおいがします。すっぱいにおいは健康な証なので、心配しなくて大丈夫。周期によっても変化があり、生理前はにおいが強くなりやすいです。
ただし、ふだんとは違うイヤなにおいがするときは、病気の可能性もあるので医師に相談しましょう。
女性特有の「周期」のためです。
排卵期は精子の進入を助けて妊娠しやすくするために、量が増え、卵の白身のような質感に。排卵後は妊娠の成立を見越してフタのような役割をするために、ドロッと粘性のある質感になります。また、生理明けすぐは経血が混じった茶色いおりものが出ることもあります。自分の「おりものパターン」を知っておくと、体調の変化の予測に役立ちますよ。
おりものが酸化すると色が黄ばみ、頑固な汚れになります。うっかり汚してしまったら、専用の洗剤を使ってぬるま湯でていねいに洗うのがおすすめです。普段からおりものシートを活用していれば、汚れも防げますね。
おりものがショーツについたままにしておくと、ムレなどで雑菌が繁殖しやすくなります。膣炎や膀胱炎の原因にもなるので要注意! さらに、化学繊維のショーツやタイトなデニムのしめつけが刺激になることもあります。
肌に優しい素材がベスト。その上で肌ざわりや形状が、自分の好みとライフスタイルに合っているものを選ぶとよいでしょう。
つけっぱなしは禁物。トイレにいくたびに交換するのが理想的ですが、日中は少なくとも2~3回は替えましょう。こまめに取り替えることで、においも抑えられます。
松村先生のクリニックを訪れる女性たちも、おりものやデリケートゾーンの悩みを訴える人が少なくないとか。
「おりものって、いつでも女性の体を守ろうとしている健気な存在なんですよ。お気に入りの下着が汚れても、あまり嫌わないであげてくださいね」という松村先生の言葉に、なんだかはっとさせられました。
松村先生のお話をうかがって、おりものとうまくつきあうには、まず自分の周期による「おりものパターン」を知ること。デリケートゾーンのムレを防ぎ、いつもサラサラと清潔に保つこと。そして、おりものの量、におい、下着の汚れといった悩みは、「おりものシート」を活用することで対処できることがわかりました。
肌へのやさしさにこだわって「おりものシート」を選ぶなら、「サラサーティコットン100」がおすすめ。日本アトピー協会推薦。表面シートは高品質の天然コットン100%でできており、敏感なデリケートゾーンの肌をいたわってくれます。空気を含んだふわふわの感触が特徴です。
「サラサーティ」のラインナップはバリエーションも豊富です。替えを持ち歩けないときや旅行などで荷物を増やしたくないときには、汚れたらめくるだけでまっさらになる「サラサーティコットン100 2枚重ねのめくれるシート」が便利。うっかり経血やおりものでショーツを汚してしまったときには、専用のランジェリー用洗剤もあるんです。
仕事やプライベートに忙しい女性にぴったりな「SARA・LI・E(さらりえ)」シリーズは、長時間つけていてもサラサラ感が続きます。香りの良さや個包装デザインがかわいいのも、女性にとっては手にとりたくなるポイント。Tバックショーツ用があるのも、下着にこだわる女性にはうれしい心遣いです。
おりものがただの厄介者ではなく、私のリズムに合わせて調整されているものと知り、これからはおりものと上手につきあっていきたいと思いました。今まで当たり前だと思ってがまんしていた、おりものの不快感。一枚のおりものシートが軽くしてくれるなら、試さない手はありません。
※この記事は、MYLOHASに2016年11月に掲載された記事を一部抜粋しています。
おりものが茶色くなるのは、何かの理由で出血していることが原因と考えられます。
たとえば、生理が明けてすぐなどは、経血が混じって茶色いおりものになることがあるので過剰に心配することはありません。
ただし、出血が続く場合や不自然なタイミングでの不正出血には、大きな病気が隠れている可能性もありますので、婦人科を受診しましょう。
個人差はありますが、排卵の時期や生理前に、普段よりもおりものの量が増えるのは、ごく普通のことと言えるでしょう。
普段から、「排卵日のころは増えたな、一度減ってまた生理前に増えるな」など自分のおりものパターンを把握しておくと変化や異変にも気づきやすくなります。
ドロッとした白濁色や黄白色のようなおりものは、生理の前に増えることがあります。
白いおりものが酒かすやカッテージチーズのようにぼろぼろとしている場合は、腟カンジダ症の疑いがありますので、婦人科を受診しましょう。
排卵の時期に、卵の白身のような透明でとろみがあるおりものがでるのは、健康な状態です。
その状態は、1~2日程度続きます。
それ以外の時期で、水っぽいおりものが常に出る、腹痛もあるなどの場合はクラミジアの疑いがありますので、婦人科を受診しましょう。
下着について乾いたおりものは、うっすら黄色っぽく見えることがあります。ですが、普段とは異なる黄色や泡状の黄緑色の場合は、注意が必要です。
淋菌感染症、トリコモナス腟炎などの場合が考えられますので、婦人科を受診しましょう。