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2009年11月

風邪に対する粘膜での発症予防効果メカニズムをヒト臨床試験にて検討
ウシの後期初乳は唾液中のS-IgA*1を向上させ、粘膜バリアを強化する

*1感染防御の初期段階で働く抗体

―11月21日第13回生活習慣病対策研究会 中央電気倶楽部にて発表(大阪市)―

小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林 豊)は、ウシの後期初乳の継続摂取が、ヒトの唾液中の分泌型 IgA(以下、S-IgA)*2を増加させ、口腔内の免疫力向上に有効であることを確認しました。この研究成果について、2009年11月21日(土)に大阪市で開催される第13回生活習慣病対策研究会において発表いたしました。

*2 S-IgA(分泌型IgA)とは、感染防御の初期段階で働く抗体と呼ばれ、唾液や腸液など様々な粘液中へ分泌されている。
外から侵入したウイルスなどの病原体に吸着し、病原体を無害化することで、体内への侵入を防ぐ感染防御作用を持つ。

小林製薬株式会社では既に、ウシの後期初乳の継続摂取により、上気道感染症*3を予防し、発熱を伴う上気道感染症の罹患日数*4を短縮させることを臨床試験にて確認しており(2008年、2009年ニュースリリース)、また、後期初乳に含まれているIgG(初乳自体の抗体)が病原体に付着し、無害化させる作用を持つことを確認しています。

*3 上気道感染症とは、鼻やのどにウイルスや細菌が感染して起こる病気で、そのほとんどはいわゆる風邪。

*4 罹患日数とは、回復までにかかる日数のこと。

今回の研究では、ウシの後期初乳の継続摂取が、病原体の入り口となる口腔の粘膜免疫(粘膜バリア)へ及ぼす影響に着目し、ヒト臨床試験にて唾液中のS-IgA濃度を上昇させる作用を確認いたしました。

試 験 結 果

ウシの後期初乳の継続摂取により、
(1) ヒトの唾液中のS-IgA濃度が上昇する。
(2) 特に、唾液中のS-IgA濃度低値者においては、有意にS-IgA濃度が上昇する。

下向きの三角

考 察

ウシの後期初乳の継続摂取によりヒトの唾液中のS-IgA濃度が上昇することは、口腔内の免疫力が向上している(粘膜バリアの強化)と考えられる。
これまでの弊社の研究成果と合わせ、唾液中のS-IgA濃度の上昇と後期初乳に含まれるIgG(初乳自体の抗体)が口腔内で相乗的に病原体を無害化することで、風邪などへの感染を口腔で予防することに、ウシの後期初乳が寄与している可能性が高いと考えられる。

ウシの後期初乳の継続摂取による唾液中S-IgAの濃度変化に関する臨床試験結果

●実験方法

30〜60才の成人男性26名を対象とした12週間継続摂取の臨床試験を実施。毎日、被験食品6粒(初乳1,000mgまたは脱脂粉乳1,000mg)を摂取し、4週間ごとに唾液中のS-IgA濃度を測定した。

被験者:
初乳群12名
 
プラセボ*群14名
*…偽薬、擬薬。治験薬と薬効や安全性などのデータを比較するために用いられるもので、通常、治験薬と色や形は似ていながらも、有効成分は含んでいない。
被験食品:
初乳群・・・後期初乳粉末1,000mg/日  プラセボ群・・・脱脂粉乳1,000mg/日
摂取期間:
12週間
評価項目:
被験食品摂取0週目、8週目、12週目における唾液中のS-IgA濃度変化
試験結果(1)
ウシの後期初乳の継続摂取により、ヒトの唾液中のS-IgA濃度が上昇することを確認。

初乳群において、唾液中S-IgA濃度が上昇した

S-IgA濃度の変化
試験結果(2)
唾液中S-IgA濃度低値者においては、有意にS-IgA濃度が上昇することを確認。

唾液中S-IgA濃度低値者*において、有意にS-IgA濃度が上昇した

*〔参考〕唾液中S-IgA濃度低値者とは・・・被験食品摂取0週時における、唾液中のS-IgA濃度が被験者全体の平均値84.45μg/mL未満の方

唾液中S-IgA濃度低値者におけるS-IgA量の変化

研究成果より検討される、初乳における「ウイルス進入メカニズム」

以上のメカニズムにより、初乳が風邪予防に効果を発揮すると考えられる。

参考資料:2009年のニュースリリース内容

ウシの「後期初乳」が大人の風邪も予防し、治りやすくします

●試験方法

30〜65才の成人女性59名を対象とした1ヶ月間の臨床試験を実施。毎日、被験食品を6粒(初乳1,000mgまたは脱脂粉乳1,000mg)を摂取し、試験期間中の被験者の体調を日記調査より特定し、上気道感染症の発症率および罹患日数を比較した。

被験者: 初乳群29名
  プラセボ*群30名
 
*データを比較するために用いられる、有用成分を含んでいない物質。
被験食品: 初乳群 初乳・・・6粒/日、プラセボ群 プラセボ・・・6粒/日
摂取期間: 1ヶ月間(冬季期間)
評価項目: 平均発症回数および平均罹患日数
結果(1)
ウシの後期初乳配合タブレットの摂取で、上気道感染症の平均発症回数と、発症者数が減少することを確認。
上気道感染症の平均発症回数
初乳タブレットの継続摂取で
風邪の発症回数が減少した
上気道感染症の発症者数
初乳タブレットの継続摂取で
風邪の発症者数が減少した
結果(2)
ウシの後期初乳配合タブレットの摂取で、上気道感染症を発症した場合でも、罹患日数が短縮することを確認。
上気道感染症発症時の罹患日数

初乳タブレットを継続摂取した人は
風邪を発症した後の回復日数が短縮した

(参考)
本試験の被験者には、風邪等に感染する可能性が比較的高い看護師(内科・小児科)が24名含まれておりました。(内訳は初乳群12名、プラセボ群12名) この内、上気道感染症発症者は、初乳群で1名、プラセボ群で3名になり、初乳タブレットの継続摂取による発症抑制効果を確認できました。

参考資料:2008年のニュースリリース内容

ウシの「後期初乳」が子どもの風邪を予防し、治りやすくします

●試験方法

1地区(千葉県船橋市)で、3〜9才の小児196名を対象とした2ヶ月間の臨床試験を実施。毎日、被験食品3粒(後期初乳500mgまたは脱脂粉乳 500mg)を摂取する。そして試験期間中の被験者の体調を保護者が毎日確認して記帳したものより特定を行い、上気道感染症の発症回数および発熱を伴う罹患日数を比較した。

被験者: グループ(1) 後期初乳群97名
  グループ(2) プラセボ(*)群99名
*データを比較するために用いられる、有用成分を含んでいない物質。
被験食品: 後期初乳・・・3粒/日  プラセボ・・・3粒/日
摂取期間: 2か月間(冬季期間)
評価項目: 平均発症回数および平均罹患日数
実施施設: 医療法人うつぎ会 法典クリニック
結果(1)
ウシの後期初乳配合タブレットの摂取で、上気道感染症の平均発症回数と、発症者数が減少することを確認。
上気道感染症の平均発症回数 3〜9才の小児
初乳タブレットの継続摂取で
風邪の発症回数が減少した
上気道感染症の平均発症回数 3〜6才の小児
3〜6才では、より顕著に風邪の
発症回数の減少が見られた
結果(2)
ウシの後期初乳を用いたタブレットの摂取にて、上気道感染症発症時の罹患日数が減少することを確認。

3〜6才において顕著に早期回復が見られた
(全体である3〜9才の症例においても罹患日数が短縮することが確認された)

上気道感染症発症時の罹患日数 3〜6才の小児

以上

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