ビューティー

肌老化の8割は紫外線による「光老化」!?今すぐ始めたい予防&ケアで健やかな肌に

肌老化の8割は紫外線による「光老化」!?今すぐ始めたい予防&ケアで健やかな肌に

「光老化」という言葉を聞いたことはありますか?実は、肌老化の約8割は紫外線が原因ともいわれています。この記事では、紫外線が肌に与える影響や、日常生活でできる紫外線対策、肌のうるおいバリア機能を高める方法をわかりやすく解説します。「若々しくありつづけたい」と思う方は、最後までご覧ください。

SUPERVISOR
監修者
山下 真理子
(やました まりこ)
【役職】
美容皮膚科医

※弊社から山下先生に監修を依頼し、編集して掲載しています。

1.紫外線で引き起こされる光老化とは?

紫外線で引き起こされる光老化とは?

光老化とは、紫外線に長時間あたることで起こる肌の老化現象のことです。

紫外線を浴びると、肌を守るために皮膚が分厚くなってゴワついたり、シミやしわの原因になったりします。また、肌のバリア機能を低下させて乾燥を招くため、肌がカサつく、ヒリヒリするといった肌トラブルも招きかねません。

老化の原因の約8割は紫外線によるものであるといわれており、紫外線対策はアンチエイジングにおいて欠かせないものだといえるでしょう。

1-1.光老化と一般的な老化の違い

一般的な肌老化 光老化
原因 加齢に伴う内的な変化 紫外線への長期かつ繰り返しの暴露
肌の変化 小じわ、たるみ、乾燥 小じわ、深いしわ、肌のざらつき、たるみ、色素沈着 、乾燥
影響範囲 全身 日光にさらされている部位
進行速度 ゆるやかに進行 紫外線を浴びた量が多く、肌の色が薄い人ほど進行しやすい

本表は、以下の文献に記載された内容に基づいて作成しました。
Makrantonaki E, Zouboulis CC. Molecular mechanisms of skin aging: state of the art.
Tonello G, et al. Changes in human skin composition due to intrinsic aging: a histologic and morphometric study.
渡邊芳徳ほか「皮膚の老化における組織学的変化とその分類」( 日本美容皮膚科学会誌, 74(3):127–133.)

一般的な肌老化は、加齢により新陳代謝が落ち、うるおいを保つ力が低下することで、内側から徐々に進行します。これに対し、光老化は紫外線を中心とした外的ダメージが蓄積されることで起こり、外側から肌の深部にまで影響を及ぼします。

加齢による老化は避けられませんが、光老化は日焼け止めなどのUV対策を行うことで予防につながります。見た目の若さを保つためには、適切な紫外線対策が大切です。

2.光老化を引き起こすのは「UVA」と「UVB」

比較項目 UVA UVB
波長 長い(315~400nm) 短い(280~315nm)
地上到達率 約95% 約5%
皮膚への深達度 深い(真皮層まで) 浅い(表皮層まで)
主な影響・ダメージ
  • 肌の黒化
  • しわやたるみなどの光老化
  • 肌の炎症
  • シミやそばかすなどの色素沈着(光老化)
日焼けの影響度 約20~30%
UVBより弱いが量が多い
約70~80%
UVAより量が少ないが、600~1000倍の強さ
特徴 雲や窓ガラスを通過するため室内でも影響あり 雲などで遮られやすい

本表は、以下をはじめとした文献に記載された内容に基づいて作成しました。
WHO「Radiation: Ultraviolet (UV) radiation」
日本化粧品工業会「紫外線の肌への影響」
公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「Q3 UVBとUVAはどう違いますか?」
公益社団法人 東京都薬剤師会 医薬品管理センター「紫外線ってなぁに?」

紫外線は波長の長い順にUVA、UVB、UVCの3種類に分類されます。UVCは三種類のなかで最も波長が短いため、地表にはほとんど届きません。そのため光老化に影響するのは、UVAとUVBです。

UVAは波長が長く肌の真皮まで到達し、肌のハリに重要なコラーゲンやエラスチンにダメージを与えてしまいます。そのため、UVAはしわやたるみに関係しているとされているのです。

一方でUVBは波長が短く、肌の表皮にダメージを与えます。日焼けによる炎症を引き起こすだけでなく、シミやそばかすの原因になることもあるでしょう。

詳しくは下記でも解説していますので、あわせてご覧ください。

紫外線が
肌に与える影響について
詳しくはこちら

3.敏感肌の方は紫外線に要注意!その理由は?

敏感肌の方は紫外線に要注意!その理由は?

敏感肌の方は紫外線によるダメージを受けやすいため、とくに注意が必要です。

敏感肌の場合、角層にある天然保湿成分やセラミドが不足しバリア機能が低下しており、紫外線によるダメージを受けやすくなります。そのため、光老化を促進させてしまうことも少なくありません。

また、刺激に敏感なことから赤みやヒリヒリ感など、肌トラブルを引き起こす傾向にあります。紫外線による肌トラブルを抑えるためにも、敏感肌対策が大切です。

セラミドとは?
わかりやすい解説はこちら

4.紫外線以外にも?肌の老化を引き起こす原因

肌老化に関わるのは、紫外線だけではありません。ここでは、紫外線以外で肌の老化を引き起こす原因を解説します。

4-1.強いストレス

強いストレスを受けつづけると、見た目年齢に影響を及ぼすでしょう。

ストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが分泌され、肌の産生や修復を阻害し、うるおいを低下させます。また、血流も滞りがちになり、肌に必要な栄養が行き届かなくなることで、肌質が悪化する場合もあるでしょう。

乾燥による小じわなどが生じれば、見た目年齢にも影響を与えます。

4-2.ホルモンバランスの乱れ

ストレスや不規則な食生活を続けると、ホルモンバランスが乱れて肌トラブルを増やしてしまう可能性があります。

なかでも、女性ホルモンである「エストロゲン」は皮脂の分泌をコントロールし、肌のバリア機能を維持する役割があります。ホルモンバランスが崩れてエストロゲンが減少すると、肌の水分保持機能が低下し、肌の弾力やハリが失われてしまうかもしれません。

さらに、エストロゲンが減るとメラニンが過剰に生成され、シミができやすくなってしまう場合もあります。

4-3.生活習慣の乱れ

睡眠、食事、運動などの生活習慣が乱れていると、肌の老化に大きく影響します。

たとえば慢性的な睡眠不足は、成長ホルモンの分泌が低下させ、肌のターンオーバーを遅らせる原因になりかねません。また、不規則な食事や偏った食生活によって肌に必要な栄養素が不足するのも、肌のターンオーバーを遅らせる原因の一つです。場合によっては、くすみやハリの低下を招くこともあるでしょう。

また、運動不足は血行不良を引き起こします。血流が悪くなると肌細胞への酸素や栄養供給が滞り、肌の老化を早めてしまうことになってしまうのです。

肌のターンオーバーについて
詳しくはこちら

5.光老化の予防に!紫外線対策の基本

紫外線対策の基本は、「浴びない」「遮る」「防ぐ」の3つを意識して、日常生活に無理なく取り入れることです。とくに光老化の対策においては、紫外線の影響を受ける前に対策をしましょう。

5-1. 紫外線を「浴びない」

紫外線の影響を最小限にするためにも、なるべく浴びない工夫をしましょう。

紫外線が多く降り注ぐ時間を避けて外出するのが工夫の一つです。紫外線は、午前10時頃から増え始め、夕方にかけて落ち着く傾向にあります(※)。そのため、外出をする時間を調整できる場合は、朝か夕方以降にしましょう。

また、日陰を利用して移動するという方法もあります。ただし、地面や建物から反射する紫外線もあることを覚えておいてください。

5-2. 紫外線を「遮る」

紫外線が直接肌に当たらないように遮ることも大切です。たとえば、日傘や帽子を使用することで、直接紫外線を浴びるのを防ぎます。

露出の少ない衣服を使用するのも一つの手段ですが、通気性が悪いものだと暑い日には熱中症の危険性があります。紫外線のカット率も大切ですが、快適にすごせるかどうかも大切な観点です。また、目を守るために、紫外線をカットするサングラスを使用してみるのもよいでしょう。

【紫外線対策グッズを選ぶときのポイント】

日傘
  • UVカット機能付きなら、しっかり紫外線を防げて安心
  • 地面からの反射光が日傘の内側に反射するのを防ぐために、内側が黒色の日傘を選ぶ
帽子
  • つばが広めのタイプなら、顔や首元までしっかりカバー
衣服
  • 濃い色&目の詰まった生地がベスト。ただし、暑い日は着心地も大事に
サングラス
  • 大きめで顔にフィットしたものが◎
  • UVカット機能つきで、色のあまり濃すぎないものを選ぶ

5-3. 紫外線を「防ぐ」

紫外線を防ぐなら、日焼け止めが手軽で便利です。外出時間や場所に応じて、適切なSPF値とPA値の日焼け止めを選びましょう。

SPFはUBV対策、PAはUVA対策の指標です。それぞれ、数値が大きいほど効果が高いですが、肌への負担を感じる方もいらっしゃるようです。シーンに応じて使い分けるのもよいでしょう。

また、日焼け止めは汗で流れたり、衣類でこすれて取れたりすることもあるため、1度塗ったら終わりではなく、2~3時間おきに塗りなおすとよいでしょう。スプレータイプやスティックタイプなどの塗り直ししやすいものを携帯しておくのがポイントです。

6.光老化に負けない健やかな肌に!「肌のバリア機能※」にも注目

紫外線による乾燥などのダメージを軽減するためにも、保湿をして「肌のバリア機能※」を高めることも大切です。優しくクレンジング・洗顔をしたあとは、化粧水や乳液、クリームなどでたっぷりと保湿してください。

「保湿するとベタつく……」といってケアを怠ると、肌の乾燥を招き、皮脂が過剰に分泌されてしまう「インナードライ」になりかねません。ベタつきが気になる場合は、さっぱりとした使用感のものを選ぶなど、自分にあった保湿剤で継続的にケアしましょう。

保湿によってバリア機能を維持する方法については、下記でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

※保湿機能

乾燥肌のスキンケアについて
詳しくはこちら
敏感肌のスキンケアについて
詳しくはこちら

7.今日から始めよう、光老化に負けない肌づくり!

紫外線による光老化は、日焼けだけでなく、シミ、シワ、たるみなどの肌トラブルを加速させる大きな原因です。とくに敏感肌の方は、バリア機能が低下しているため影響を受けやすく、早めの対策が大切です。

光老化を予防するには、「浴びない」「遮る」「防ぐ」の3つの紫外線対策をしっかりと行いましょう。そして、保湿をたっぷり丁寧に行い、肌のうるおいバリアを保つことが、光老化に負けない肌づくりの第一歩です。

SUPERVISOR
監修者
山下 真理子(やました まりこ)
【役職】
美容皮膚科医
【経歴】
京都府立医科大学卒業後、医師免許を取得。その後、美容医療に長く携わり、美容業界のコンサルティングなども務める。また、医療人材の育成や、美容・予防医学啓蒙活動として、全国で講演会なども開催。現在は人材派遣・コンサルティング・美容医療を目指す方のためのオンラインサロンなども主催している。プライベートでは2児の母。

※弊社から山下先生に監修を依頼し、編集して掲載しています。

コラム一覧に戻る

WEBストアで購入できます