多くの女性が40代に差し掛かると経験する更年期。顔がほてる、身体がだるいなどの身体的にわかりやすい症状だけでなく、イライラしやすい、不安を感じるなど、精神的にもツラい症状が表れます。

女性の社会進出も大きく進んだことで、家庭内だけでなく日々の仕事へ支障をきたすことも目立つようになりました。

つらい更年期の症状、実は女性ホルモンの減少だけでなく「自律神経の乱れ」も関係していることはご存知でしょうか?

本日はそんな女性の更年期のメカニズムと、どういったケアこそが本当に必要なのか?を産婦人科の高尾先生に聞きました。(高尾先生に依頼をしていただいたコメントを編集して記載しています)


<高尾先生のプロフィール>
高尾 美穂(たかお みほ)
日本医師会認定産業医・医学博士・婦人科スポーツドクター
女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道 副院長
日本医師会公認産業医として働く女性を支える傍ら、内閣府男女共同参画局・人事局の教育講演など担当している。
著書:「娘と話すからだ・こころ・性のこと」(朝日新聞出版)
「人生たいていのことはどうにかなる あなたをご機嫌にする78の言葉」(扶桑社)
質問者
女性の多くが経験する更年期ですが、具体的にどのような症状に悩まされるのでしょうか?
高尾先生

高尾先生

更年期になると、ホットフラッシュや重だるさなどわかりやすい症状だけでなく、イライラのほかにも不安を感じることが増えるなど、精神的にもツラい症状が多く表れます。

更年期セルフチェック 更年期セルフチェック 更年期セルフチェック採点結果
出典:小山嵩夫他 更年期婦人における漢方治療: 簡略化した更年期指数による評価

40代以降で、月経周期が不規則になってきている場合は、更年期に差し掛かっていると考えられます。


更年期の症状は本当に人それぞれですが、日本人女性にはメンタルに症状がでやすい傾向が強いと報告されています。まずは更年期に女性の身体に何が起こるのかを知ること。家庭や職場などの人にある程度伝えておくことで、自分も相手もコミュニケーションが楽になります。

質問者
更年期に見られる症状について解説いただきましたが、 そもそもなぜさまざまな不調が表れるのでしょうか?
高尾先生

高尾先生

更年期の不調は、卵巣が働けなくなることが原因です。卵巣が女性ホルモンを分泌できなくなることをきっかけに、「自律神経の乱れ」をはじめとする様々な不調をきたします。


女性ホルモンである「エストロゲン」は丸みを帯びたからだを作ったり、メンタルを安定させたり、肌のうるおいやツヤを守るといった役割がありますが、エストロゲンを作る卵巣は、人生のうちで働くことのできる期間が40年ほどの期間限定の臓器であり、段々とエストロゲンを作れなくなって、やがては完全に作らなくなります。卵巣がエストロゲンを作らなくなると、今までエストロゲンが担ってきた働きができなくなることによる不調が表れてきます。


一方で、更年期には「自律神経の乱れ」による不調もみられます。卵巣の働きの低下によって、脳の一部である視床下部(※)の働きまで低下してしまう状態です。


※視床下部とは・・・間脳に位置し、内分泌や自律機能の調節を行う総合中枢。
視床下部には卵巣に「エストロゲンを作りなさい」と指示する役割がありますが、卵巣の働きが衰えてくると、視床下部が「エストロゲンを作りなさい」といくら指示をしても、卵巣はうまく作れなくなってしまい、こういったことが続くと、視床下部も混乱してきます。

年齢ごとのエストロゲン分泌量
更年期における自律神経不調の仕組み

この視床下部が自律神経を司っており、自律神経というのは、例えば「心臓は自分の意志では止められない」とか「サウナに入ったら勝手に汗が出てくる」とか、自分の意志ではコントロールできないからだの働きを担っています。


自律神経は、臓器などの活動を活発にする”交感神経”と、反対に抑制する”副交感神経”がシーソーのようにバランスよく働くことで機能しますが、このバランスが女性ホルモンの減少により崩れてしまうため、先ほど述べたような不調が表れるというメカニズムです。(上記イラストを参照)

質問者
更年期症状を和らげるために、気軽に取り入れられること、必要なことはありますか?
高尾先生

高尾先生

エストロゲンの減少によって起こる更年期症状もありますが、こちらは対処しにくい一方で、自律神経活動の乱れによって起こる症状は、比較的ご自身で対処ができるものです。


自律神経における交感神経は体を緊張させ、副交感神経は体をリラックスさせます。
たとえば、寒い時に鳥肌が立つと思いますが、これは自律神経によって調節されて、交感神経が優位になって皮膚血管が収縮し、毛が逆立ちます。
この自律神経は本来、自分の意識でコントロールすることはできないですよね。
そんな本来自分でコントロールできない自律神経について、生活の中でできることを考えてみましょう!


そこでおすすめしたいのが、適度な運動です。
運動している時は交感神経優位になりますが、運動後は自然と副交感神経が優位になるため、体をリラックスさせることができます。
睡眠の満足度が向上し、更年期特有のイライラや憂鬱な気分も改善につながります。


症状がツラいと来院された方には、ホルモン補充療法や漢方薬もおすすめしています。ご自身でできる自律神経の働きの乱れによる不調の改善方法として、適度な運動や生活習慣の見直しに加えて、薬局で加味逍遙散(かみしょうようさん)などの漢方薬に頼ることも一つの方法です。


わたしたちは、症状の一つ一つの訴えに合わせて、どう対処しようかと考えがちですが、更年期の不調は相互につながっているので、全体を底上げすることによって楽に過ごせるといいですよね。


高尾先生、詳しい解説ありがとうございました!


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