うつ

女性

症状の概要

更年期の時期には、以下のようなうつ症状が現れることがあります。

  1. 憂鬱である、気分が落ち込む
  2. 物事に対する思考力の低下、集中力の低下を感じる
  3. 物事に対してほとんど興味がない、または楽しめない
  4. 疲れやすい、または気力がない
  5. 自分自身の存在に価値がない、自分自身が悪いと責めてしまう
  6. 寝つきが悪く途中で目が覚める、または逆に眠りすぎる
  7. あまり食欲がない、または食べ過ぎる

症状が起こる要因

エストロゲンなどの女性ホルモンは、脳の視床下部からの命令が卵巣に伝わり、分泌されます。更年期にはその卵巣機能が低下するため、視床下部からの命令がうまく伝達されず、エストロゲンなどの女性ホルモンが減少します。このように、視床下部からの命令がうまく伝達されないと、抑うつなどの精神神経症状などを引き起こします。

また、この時期には、心理・社会的にも不安定で全年齢を通じて最もストレスを受けやすい時期といわれており、仕事場の関係、親子関係の葛藤、夫婦間の問題、両親の介護などの不安や問題が挙げられます。こういった心理的、社会的な状況も症状に大きく影響すると言われています。

簡単な対処法

家庭環境や職場環境における悩みを整理することが大切です。気持ちの整理をして、家事、育児、仕事の量についても、無理せずにできる範囲内で行うように心がけましょう。また、適度な運動は、ストレス解消に効果的で、気持ちを前向きにする効果があります。低〜中程度の有酸素運動であるウォーキング、水中歩行、ヨガなどで効果が報告されています。喫煙はうつ症状を悪化させることが知られているため、禁煙するようにしましょう。その他にも、ドラッグストアなどで市販されている漢方薬なども効果が期待できます。いくつかのセルフケアの方法がありますが、日常生活に支障をきたすほど症状がひどい場合は、専門の医師に相談してみましょう。

【参考資料】
女性医学ガイドブック 更年期医療編 2014年度版, 日本女性医学学会編, 金原出版株式会社
【監修】
医療法人 恒昭会 藍野病院 内科部長、栄養管理部長
吉田 麻美先生

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