尿失禁・頻尿

女性

症状の概要

尿失禁とは、尿が漏れることをコントロールできない状態と定義されており、以下のタイプに分類されています。

---尿失禁のタイプ---

  1. 腹圧性尿失禁

    せきやクシャミをしたり、大笑いした拍子、急に走ったり、跳んだはずみ、重い荷物を持ち上げた時など、おなかに力が入った拍子に尿が漏れる。

  2. 切迫性尿失禁

    尿意を感じたとたん、トイレでの排尿に間に合わず漏れてしまう。

  3. 混合性尿失禁

    腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方が混在する。

  4. 過活動膀胱

    強い尿意切迫感と頻繁に尿が出る。

症状が起こる要因

女性に尿失禁が多い理由として、女性は男性に比べて、尿道が短く直線的であり、骨盤底筋群(膀胱や尿道を支える恥骨尿道靭帯、仙骨子宮靭帯などの靭帯、子宮など骨盤内の臓器を支える筋肉の総称)は男性より弱いという特徴が挙げられます。また、閉経によりエストロゲンなどの女性ホルモンが減少すると、骨盤底筋がさらにゆるんできてしまうからです。

簡単な対処法

骨盤底筋体操は、意識的に骨盤底筋を収縮(締める)、弛緩(緩める)を行うことで、お腹を下から支える骨盤底を強くする体操です。切迫性尿失禁や過活動膀胱の治療に用いられています。

<骨盤底筋体操>

  1. 仰向けになり、足を肩幅に開いて両膝を軽く曲げて、体をリラックスさせます。
  2. 肛門・膣をぎゅっと上にひっぱるように6−8秒間締めた後、10秒間緩める動作を10回繰り返します。
  3. 次に、テンポよく2−3秒の収縮と弛緩を繰り返す動作を5回×2セット繰り返します。 また、ドラッグストアなどで市販されている漢方薬なども効果が期待できます。しかし、症状がひどい場合は専門の医師に相談してみましょう。
【参考資料】
女性医学ガイドブック 更年期医療編 2014年度版, 日本女性医学学会編, 金原出版株式会社
骨盤底筋体操を取り入れた女性の健康づくり教室の成果,2016年 43巻 5号 p.412-419
日本女性心身医学会HP(尿失禁)http://www.jspog.com/general/details_17.html
日本女性心身医学会HP(排尿障害)http://www.jspog.com/general/details_18.html
【監修】
医療法人 恒昭会 藍野病院 内科部長、栄養管理部長
吉田 麻美先生

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