性交痛

症状の概要

閉経前後を境に、性交時の痛み(性交痛)を感じる頻度が高まることが知られています。この性交痛は、中高年女性のセックスレスの理由として、「自分が関心を失う」が最も多く、それに次いで「夫が関心を失う」、「自分の性交痛」が挙げられます。

症状が起こる要因

更年期には、膣の機能低下による血流低下によって分泌物が減少したり、膣環境の変化による膣の乾燥や感染が起こりやすくなり、それらが原因となって性交痛が起こります。また、不安や緊張などの心理的要因が性交痛と関連しているという報告もあります。

簡単な対処法

パートナーとの信頼関係を築き、お互いがリラックスできる雰囲気づくりが大切です。また、専門家に相談しながら、膣保湿クリームや膣潤滑剤などを試すのも良いでしょう。しかし、症状がひどい場合は、別の病気の可能性もあるため、専門の医師に相談してみましょう。

【参考資料】
女性医学ガイドブック 更年期医療編 2014年度版, 日本女性医学学会編, 金原出版株式会社
【監修】
医療法人 恒昭会 藍野病院 内科部長、栄養管理部長
吉田 麻美先生

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