基礎代謝を上げるというのは、安静時のエネルギー消費量を増やすということ。安静時にもっともエネルギーを消費してくれるのは筋肉ですから、安全かつ効率的に基礎代謝を上げるには有酸素運動やストレッチよりも筋トレが適しているといえます。
ただし、筋トレと有酸素運動を厳密に区別することはできません。人の体のなかで最大の筋肉は太ももにある大腿四頭筋なので、ウォーキングなどでこうした筋肉を鍛えるのも基礎代謝を上げる方法のひとつです。
筋肉をつけるために、食事で大切なのはタンパク質。傷ついた筋肉を修復・強化するために欠かせません。また、タンパク質は体のなかでアミノ酸に分解されて吸収されますから、直接アミノ酸のサプリメントを摂るのもいいでしょう。
基礎代謝を上げるために、筋トレや食事に加えてもうひとつ大切なのが睡眠です。睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発化してタンパク質の合成も進み、筋肉や骨が盛んにつくられます。また、眠っている間は筋肉の緊張が解け、疲れた筋肉をリフレッシュする時間ともいえます。基礎代謝に欠かせない筋肉のメンテナンスと強化のために、質の良い睡眠をお忘れなく。
現代人に問題なのは限られた時間を効率よく使うための便利な移動手段や家電製品が普及したことで、日常生活における身体活動量が大幅に減っていることなのです。まず日頃の身体活動量を増やし、さらに運動にも親しんで、健やかな毎日を手に入れてください。
