「20歳ぐらいまでは何を食べても太らなかったのに、最近は同じように食べるとすぐに太る」そんな経験はありませんか。それは基礎代謝が低下して基本的な消費エネルギー量が減り、余ったエネルギーが脂肪となって蓄えられるからです。基礎代謝の低下は40代から50代にかけて早まりますから注意が必要です。
基礎代謝とは、人が安静状態で1日に消費するエネルギー量のこと。つまり、人が生きていくために必要な最低限のエネルギー量で、40代の女性(標準体重53kg)なら1,150kcal※程度です。
このほか家事や仕事をしたり、食事をしたりすることでもエネルギーを消費しますが、それらをすべて合わせた1日の消費エネルギーのうち、基礎代謝は約60%を占めています。
さて、この基礎代謝、実は年齢が上がると次第に低下していきます。人の体は骨や筋肉、血管、内臓などでできていますが、このうち安静時にもっともエネルギーを消費するのが筋肉です。つまり、筋肉が多くなるほど基礎代謝は高くなります。けれど、成長期を過ぎれば筋肉は年齢とともに減っていきます。