「手指がこわばる」「痛みを感じる」「動かしにくい」…。
そんな手指の関節の症状ありませんか?
気になる症状とその理由について解説していきます。
痛みが強いときは、なるべく手指を使わないようにすることが大切です。
痛い状態のまま、無理をして使うと、悪化することがあります。
ただ、どうしても手指を休ませられない場合は、テーピングという方法もあります。
テーピングで関節を固定すると、痛みが軽減した状態で、手指を使うことができるはずです。
また、こわばって痛い手指は血流が悪いことが多いため、入浴などでからだを温めることも有効です。
血流が良くなることで、手指が動かしやすくなったり、こわばりや痛みが軽くなったりします。
入浴以外では、ウォーキングやヨガなどの全身運動も血流改善に効果的です。
その他、どうしても手指の症状が気になる場合は、手指に効く市販薬を使ったり、ひどくなる前に医療機関を受診することをお勧めします。
テーピング
入浴
全身運動
こわばりや痛みのある手指は、関節などに問題があるといわれています。
指の関節は、軟骨組織や関節液などからできています。
加齢にともない、酸化ストレスなどの物理的・化学的ストレスが発生し、軟骨細胞が傷つくことで、軟骨細胞死を引き起こしてしまいます。
それにより、関節に炎症が起き、腫れや痛みが生じます。
さらに、炎症が酷くなると、炎症によって軟骨組織が減少し、腫れや痛みも強くなります。
年齢が高くなると、自分で軟骨をつくりにくくなるため、なかなか治らない方が多いのではないでしょうか。
また、更年期によるエストロゲン(女性ホルモンの一つ)の減少も、原因のひとつといわれています。
エストロゲンには免疫系に作用し、炎症を抑制する効果があります。このため、エストロゲンが減少することにより、炎症が起きやすくなり、手指の関節に腫れや痛みが生じてしまうのです。