ニュースリリース

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2012年2月

- News Letter -
小林製薬の市場創造を支える取組み
〜挑戦を推奨する風土と組織体制〜

新創造カテゴリーでトップシェアを維持 その製品開発を支える風土と組織体制

「ブルーレット」「サラサーティ」「熱さまシート」「アイボン」「ブレスケア」「ナイシトール85」「アットノン」・・・。これらは、今までにない新しい市場を生み出してきた小林製薬の製品です。更なる暮らしの「快」を追い求めて進化を重ねることで現在もトップシェアを維持し続けています。

<小林製薬のトップシェアカテゴリー>

新しい市場を生み出すためには、「新しいことに挑戦できる風土」と「いち早く製品化できる開発組織体制」が必要です。小林製薬が市場創造を実現してきた背景にある、独自の企業風土と製品開発体制についてご紹介します。

生活者の“快”を追求し、「挑戦」し続ける

その基点は、経営理念に謳った「絶えざる創造と革新」にあります。時代の変革、お客さまの変化に機敏に対応し、これに応えて常に新しいものを生み出す“挑戦の哲学”が込められており、長年継承されてきました。 この経営理念に基づいて、新しい製品・サービス開発への挑戦を推奨する4つの制度があります。

1.社員提案制度 (1982年導入) 2.「さん」付け制度 (1995年導入) 3.ホメホメメール (1996年導入) 4.青い鳥カード (1999年導入)

●社員の経営参画意識を醸成 「社員提案制度」

社員の誰もがいつでも意見やアイデアを出せる仕組みが、1982年からスタートし約30年続いている「社員提案制度」です。提案内容は「新製品アイデア」と「業務の改善提案」の大きく2種類があり、仕事中にいつでもイントラネットを通じて提出ができます。
2010年度は36,277件の応募がありました。

<社内提案件数の推移>

寄せられた提案は関連する部署や担当者によって検討され、必ず返事が返されます。さらに、提出した内容や件数によってポイントが付与され、半期に一度、ポイント上位者が表彰されます。「社長特別賞」の授与に加えて、対象者を招いての「夕食会」も開催され、会長・社長・役員が、直接社員に対して、ねぎらいと賞賛の言葉を贈る機会を設けています。

この「社員提案制度」を契機に、成長のエンジンである新製品や業務改善について日々考え行動することによって、社員ひとり一人の経営参画意識を醸成し、「新しい挑戦」を推奨する独自の企業風土を培っています。

<社内提案件数の推移><社内提案件数の推移>

●仕事の前では平等 「“さん”付け制度」

1995年当時の社内ポスター

小林製薬の社内では「○○部長」や「○○課長」という呼び方を耳にすることがありません。1995年からスタートした「“さん”付け制度」により、役職名での呼称が禁止されました。代わりに、社内全員一律「さん付け」で呼び合います。これは会長・社長であっても例外ではなく、会長は「Kさん」社長は「Yさん」と呼ばれています。

これは“仕事の前では平等”という経営姿勢を実践する制度でたとえ新入社員でもベテランでも、役職などに捉われず誰もが自由に、対等に、意見を言い合える風土づくりの基盤となっています。

※ Kさん:一雅(かずまさ)さん の略
Yさん: 豊 (ゆたか)さん の略

「ホメホメ メール」の例

●信賞必“誉”「ホメホメメール」

1996年に導入された「ホメホメメール」は、賞賛に値する行動をとった従業員に対して、社長が「どこが良かったのか」を具体的に書いたメールを直接従業員に送り、その仕事ぶりをたたえる制度です。

対象となる行動は、社長自身が日頃の業務の中で見つけていきます。従業員は、社長から心のこもった言葉で賞賛を受けることで、モチベーションアップにつながっています。また、その内容はグループ報でも紹介され、「主体性を持って挑戦した人は、どんどん誉める」という経営姿勢を全社に示し、現場での主体性を重視することに役立っています。

2ヶ月毎に発行される社内報「青い鳥」

●自ら成果をアピール 「青い鳥カード」

「青い鳥カード」とは、「私はこの業務やプロジェクトで成果を上げ会社に貢献することができました」というアピールができる自己申告の制度です。

その内容は全社員が閲覧可能なイントラネットで共有され、社員同士の成功体験の共有化と自己主張できる人材の育成を目的に行っています。

また、半年ごとにカード内容について審査が行われ、上位者は表彰されると同時に社内報にも掲載されます。

“あったらいいな”をカタチにする「組織体制」

「挑戦する風土」に加えてもう一つ、小林製薬の市場創造の鍵を握るのが製品開発の「組織体制」です。

生活者のニーズをくみとり、いち早くカタチにする「開発中心型企業」ならではの組織体制があります。

●カテゴリーによる一貫した開発体制

一般的な製品開発の流れでは、携わる各部門がバトンを渡すようにリレー形式で業務を進行していきますが、小林製薬では、製品カテゴリーごとに、開発担当者、研究者、技術者、ブランドマネージャーの4つの機能が1つのチームを組み、最初の段階から部門横断で開発を進めます。アイデア着想から製品化、上市までの工程が一元管理され、すべての段階で各担当者が共通認識を持つことができるのが特徴で、この体制により、お客さまのニーズやマーケット環境の変化に即応するスピード開発を可能にしています。製品によって差はありますが、現在の平均開発期間は約13ヶ月で、年間約20個の新製品が生まれます。特に、この体制が活かされたスピード開発の事例としては「チンしてこんがり魚焼きパック=約5ヶ月」などがあります。

製品開発および育成

●早いタイミングでの経営陣参画

このように役割が異なる担当者で構成されたチ−ムは、毎月、経営陣が参加するアイデア会議でプレゼンテーションを実施します。まだアイデアレベルの早い段階で経営陣が関与することで、開発するか否かの意思決定が早期になされ、製品化への期間が大きく短縮されます。

また、毎月2〜3回開かれるカテゴリー別のプレゼンテーションで、経営陣に直接、自分たちのアイデアを聞いてもらえるチャンスがあるということが、チームにとってのモチベーション向上にも大きく寄与しています。

アイデア会議に向けて、当然チームでの議論機会も増え、担当者はそれぞれの視点で常に新しいアイディアを追求し、積極的な情報収集を行い、とことんまで考え抜きます。社内ではこうした開発現場の様子を表して“ドロドロ開発”と呼んでいます。開発担当者がお客さまにとっての「快」とは何かと問い続け、考え、もがき苦しみ、さらに考え抜くことが新市場を切り拓く製品開発へと繋がるのです。

また、技術・原料・生産体制など、製品開発に必要な要素について“自前主義”にはこだわらず、他社提携やM&Aも視野に入れて、ニーズに応えるシーズを探求しています。こうした広い視点と柔軟性もスピード開発を実現する上で重要な要素となっています。

スピード開発(コンカレント開発)フロースピード開発の成功例

風土と体制が活きた開発事例

このような企業風土と組織体制で「開発中心型企業」を推進する小林製薬では、新入社員であっても市場創造型の新製品を開発するチャンスを得ることができます。実際に、小林製薬ならではの挑戦する風土と体制がどのように活かされ、新たな製品が誕生したのか、若手社員の開発体験をご紹介します。

2011年秋の新製品
■Case「スマートフォンふきふき」

日用品事業部洗浄家庭用品開発G合田隆久

スマートフォンの使用率が急増し、ゲーム端末等でもタッチパネルが増える中で新たに生まれるニーズに着目し、誕生したのが「スマートフォンふきふき」です。小林製薬では、入社1年目から開発テーマを担当することができ、この製品で私は部門横断開発チームの研究責任者となりました。担当になった直後は、ただ焦るばかりでしたが、新入社員でも遠慮せずに会議で発言でき、その意見が尊重される環境は、とても魅力的だと思います。根拠となる 調査データや試験結果がしっかりしていることが前提ですが、実際に、洗浄処方、不織布の大きさ、素材影響試験など、研究担当者である自分の意見がかなり重要視されました。開発中は確かに大変でしたが、自分がよく行くコンビニで製品が棚に並んでいるのを見たときは本当に感動しました。小林製薬の開発には、人に言われてから行動を興す人より、自分の頭で考えたことを実践したい人が向いていると思います。自分の意見をしっかり持ち、周囲を納得させ、実行に移していきたいという思いを持っていれば、若い時から本当の意味でのモノ作りを経験できる面白い職場です。

発売当時の熱さまシート

小林製薬の魅力は、その自由な風土とチームワークにあります。自ら高い目標を掲げ率先して仕事をしていくことを奨励しており、“出る杭が打たれる”ということはありません。失敗をしても新しいことに挑戦し続ける“チャレンジ精神”が風土として根付いています。また、良いアイディアやサービスを提供していくために、大きな目標に向かってチームで一つのことをやり遂げる、というのも小林製薬の良い風土です。例えば、開発現場では“ドロドロ開発”と呼ばれる、喧々諤々とした粘り強い開発を行っています。このチームワークがあるからこそ、開発中心型企業として、毎年新製品を数多く上市していくことが出来ます。

今後グローバル化が国内外で進むなか、精神的・肉体的にタフであることが必要になってきます。困難にぶつかった時、“ピンチ”と捉えるか“チャンス”と捉えるかでは大きな違いが出てきます。

“チャレンジ精神”あふれる人材を希望しています。

経営理念「創造と革新」、そして「“あったらいいな”をカタチにする」のスローガンを基点に、培った独自の企業風土と体制を活かし、小林製薬はこれからも社会の期待に応える新市場創造型の新製品を生み出していきます。

以上