ニュースリリース

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2015年2月

- News Letter -
"あったらいいな"をカタチにする小林製薬の漢方・生薬
漢方・生薬分野における"あったらいいな"の創出
漢方・生薬製剤開発における小林製薬の3つのこだわり

小林製薬の漢方・生薬製剤の歩み

小林製薬の漢方・生薬製剤の歩み

漢方・生薬分野における小林製薬の"あったらいいな"の創出

小林製薬では、健康増進に貢献するという製薬企業としての使命を果たすべく、健康寿命増進への貢献に取り組んでいます。
今日の日本では、少子化・超高齢化による医療費の増加を背景に、予防医療やセルフメディケーションがより重視される時代を迎えています。また近年では生活習慣病や更年期障害といった原因を特定しにくい疾患への改善ニーズが高まっています。
こうした需要に応えるべく小林製薬では、「漢方・生薬」の可能性に着目し、注力事業の一つと位置づけ積極的な投資を行っています。
小林製薬の特徴である製品をわかりやすく伝えることはもちろん、「生薬の構成成分を研究し、症状への効果に関与する成分を特定すること、そして効き目を低下させることなく、飲みやすい形でお届けすること」にこだわり、"あったらいいな"を漢方・生薬分野においてもカタチにするべく、日々研究に取り組んでいます。

○小林製薬の漢方・生薬事業の歩み

2003年の「ユリナール」の発売に始まり、「漢方ナイトミン」、「ナイシトール85」、「チクナイン」など、今までにない新市場を創造する製品を発売してきました。2014年9月発売の「清肺湯ダスモック」まで、現在、全国発売で13品目の漢方製剤、3品目の生薬製剤を展開しています。

○生産体制の強化

高品質な製品を安定して提供するため、原料の調達、エキスの製造過程も重要です。
小林製薬では、2012年4月には「漢方技術開発部」を設置、2013年6月には中国の安徽省合肥市に、漢方製剤製造のノウハウを持つジェーピーエス製薬との合弁会社「合肥小林薬業」を設立し、原料となる良質な生薬の独自調達の開拓や質の高い漢方エキス製造に向けて準備を進めています。今後もさらなる体制強化を図っていきます。

漢方・生薬製剤開発における 小林製薬の3つのこだわり

漢方・生薬分野においても、小林製薬の製品開発の基本は「生活者視点」です。開発における3つのこだわりをご紹介します。

1.わかりやすく製品化することへのこだわり

(1)未充足ニーズに応える「コンセプト開発」

お客さまの"あったらいいな"をカタチにするため、まずは人々の暮らしに着目し、医療環境などの社会背景の分析や体調の悩みなどの生活者調査を行うことで、生活者も気づいていない未充足ニーズを見つけ出し、製品の核となるコンセプトを設計します。

(2)コンセプトに合った「処方選択」

コンセプトをカタチにするには、どの処方を選択するかが非常に重要です。現在、一般用漢方製剤には294の処方があります。漢方は1つの処方で複数の効能を有すため、類似した効能を持つ処方が多数存在します。小林製薬では、294の処方の中から、効能を比較検討し、コンセプト(治す症状)に最も効果的な処方を選択することに徹底してこだわっています。

(3)わかりやすさを追求した「マーケティング」

小林製薬では、パッケージを見ただけ、製品名を聞いただけで何に使う製品なのかがわかることを徹底的に追求しています。
一般には効果が複数ありわかりづらい漢方・生薬も、飲み方・使い方を分かりやすくパッケージに落とし込むことで、お客さまに分かりやすく製品情報を届けできるように努めています。【図1】

図1)飲み方、使い方がわかりにくい漢方・生薬をわかりやすく製品化

飲み方、使い方がわかりにくい漢方・生薬をわかりやすく製品化

2.生薬成分研究へのこだわり

さまざまな生薬の組合せによって効果を発揮する漢方は、「どの生薬のどの成分」が症状改善に寄与するのか、未解明な部分がたくさんあります。こうした中、小林製薬では、より効果的な漢方製剤の開発に向けて、生薬の成分レベルまで研究を深め、該当する症状への効果に関与する成分の特定に取り組んでいます。

(例)肥満症を改善する「防風通聖散」の生薬と成分

「防風通聖散」という漢方処方には、肥満症を改善するという効果の他にも肩こり、のぼせ、むくみ、蓄膿症など、さまざまな効能・効果があります。
小林製薬では、「防風通聖散」の脂肪に効く生薬・成分について昭和大学・北陸大学とともに研究し検証を重ねた結果、「防風通聖散」に含まれるサンシシ内のゲニポシド、ダイオウ内のセンノシド、マオウ内のエフェドリンが脂肪の減少に効いていることを確認しました。【図2】
これらの研究成果は、和漢医薬学会、日本生薬学会などで発表し、漢方・生薬製剤の開発に活かされています。

図2)「防風通聖散」の脂肪に効く生薬・成分を特定

「防風通聖散」の脂肪に効く生薬・成分を特定

3.製法へのこだわり

小林製薬では、生薬成分の効果を引き出すため、原料・製法にもこだわりを持っています。特に、成分が壊れないように低温短時間で「エキス濃縮」を行い、高温で壊れやすい成分を壊さないように短時間で「噴霧乾燥」させたりするなど、製法にこだわることで、質の高い漢方・生薬の製造を追求しています。

小林製薬では、これからも生活課題改善・QOL向上に向けた、お客さまのための「"あったらいいな"をカタチにする」漢方・生薬開発にこだわり続け、市場の活性化に貢献していきます。

<漢方・生薬分野研究開発者のコメント>

薬粧品事業部研究開発部内用剤開発グループ 荒井哲也

当社では、生活者の不調を解消する製品の開発を行う中で、西洋薬では対処し難い不定愁訴や健康維持・疾病予防に対応できる漢方・生薬製剤の開発をスタートさせました。
漢方薬は天然物を原料として扱うことや特有の考え方を必要とするため、各領域の専門家や業界関係者等から指導をいただきながら研究開発を始めましたが、これは今も変わっていません。
古くから人々の健康維持に役立てられてきた漢方薬ですが、まだまだ広まっていない有用な処方があると感じています。今後も漢方薬の特徴を活かした製品を提供し続けるため、小林製薬では、処方や生薬の研究開発に留まらず、生活者自身が製品を選択できる仕組みも必要と考え、その環境作りとしてホームページによる情報提供等にも努めていきたいと考えています。

荒井哲也

漢方薬大柴胡湯の研究成果 大柴胡湯(だいさいことう)の抗肥満作用に関する研究が
第61回日本生薬学会年会で「優秀発表賞」受賞!

漢方薬「大柴胡湯」の抗肥満作用に関する研究が、昨年9月13日・14日に開催された第61回日本生薬学会年会において「優秀発表賞」を受賞しました。
「大柴胡湯」は、肥満症に効果のあることが臨床的に報告されていましたが、そのメカニズムについては明確になっておらず、その解明が進められています。本受賞は、肥満モデルマウスを用いて、大柴胡湯が内臓脂肪及び皮下脂肪を減少させることを確認し、PPARγ※との結合を明らかにしたことで抗肥満作用のメカニズムの一端を示したことによるものです。
(※PPARγ:脂肪細胞に多く存在している転写因子で、脂肪細胞の分化や脂肪蓄積を調節する。)

TOPICS

2014年10月、分かりやすく「漢方・生薬」をお伝えする
『漢方・生薬情報サイト』をオープン!

http://www.kobayashi-kampo.jp/

漢方・生薬

パッケージやTVCMだけでは伝えられない漢方・生薬製剤の特徴を広く伝えるために、漢方・生薬情報サイト「小林製薬ならではのこだわりの漢方・生薬」を、2014年10月30日にオープンしました。
体の悩みを解決する方法を提案し、また、漢方・生薬にはどのような効果があるのかをお知らせするなど、お客さまにとって役立つ情報を発信していきます。

『丸薬七ふく』ブランド譲受け

小林製薬では「丸薬(がんやく)七(ひち)ふく」ブランド(製造販売承認、商標など)を譲受け、製造販売することになりました。
これにより、漢方・生薬市場における便秘薬という新たな分野に進出し、当社のマーケティング力・販売力を活かし、「丸薬七ふく」の良さを伝え、漢方・生薬事業のさらなる成長を目指します。

●譲受け完了:
2015年2月4日(予定)
●発売日:
2015年3月25日(予定)
七ふく

『丸薬七ふく』について

「丸薬七ふく」は1690年(元禄3年)ごろ日本に生まれた和漢薬です。ダイオウ、アロエ、ケンゴシなどの天然植物成分だけを使用した小粒の丸薬で、体調に合わせて服用数を調節できるので、腹痛や下痢を引き起こすことなく穏やかに便秘に作用します。

以上