ニュースリリース

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2015年9月

- News Letter -
「小1の壁」に和式トイレ問題
〜実態調査から見える小学校トイレの課題と小林製薬の取り組み〜

「小学生のトイレ実態調査2015」結果発表!

この度、当社では「小学生のトイレ実態」に関するWEBアンケートを実施し、調査結果をまとめました(2010年より4回目)。

●保育園・幼稚園は「洋式トイレ」が主流に対し、小学校はいまだ「和式トイレ」が主流
●4割の子どもたちが小学校の和式トイレで困った経験がある
●6割が小学校入学前に公共施設や商業施設などの和式トイレで“自主トレ”を実施

入学前は「洋式」、小学校は「和式」が主流小学校入学で直面する「和式トイレの壁」

和式トイレが多い小学校は、2010年は約8割だったのが、今回の調査では約5割にまで減少していました。洋式トイレの普及がうかがえる一方で、保育園・幼稚園と比較すると、その多くが「洋式トイレ」が主流なのに対し、小学校では依然として「和式トイレ」が主流となっています【図1】。子どもたちは、小学校入学と同時に和式トイレの壁に直面している実態が明らかになりました。

図1 小学校と保育園・幼稚園のトイレ形態

和式トイレに戸惑う子どもたち

このような中、約4割の子どもたちが小学校の和式トイレで困った経験があると回答しています。その内容は、「うまくおしっこやうんちができない」や「しゃがめない」、「どうやって使うのかわからなかった」などが挙げられており、子どもたちが慣れない和式トイレに戸惑っている様子がうかがえます。
また、和式トイレが多い学校に通う子どもたちは、洋式トイレが多い学校の子どもたちに比べ、小学校でうんちをすることにより抵抗を感じており、うんちを我慢してトイレに行かなかった経験も高い傾向にあります【図2】。子どもたちが学校でうんちをしたがらない最大の原因は、「恥ずかしい」や「落ち着かない」「からかわれそう」といった『周囲の目』です。しかし、和式トイレが多い学校の子どもたちはこれに加え、「和式トイレが苦手」「トイレが汚い」といった和式トイレ特有の『トイレ環境』も大きな原因となっています【図3】。
このようなことを背景に、子どもたちの約8割が洋式トイレの使用を希望しており、保護者の約6割が小学校トイレの洋式化を望んでいます。

図2 小学校でのうんちへの抵抗感 図3 学校トイレでうんちをしたくない理由(上位6項目/複数回答)

小学校入学前に公共・商業施設で“自主トレ”

今回の調査では、新たに小学校入学前の和式トイレのトレーニング実態も明らかになりました。約6割の保護者が小学校入学前に和式のトイレ・トレーニングを実施しており【図4】、保育園・幼稚園や友人・知人からのアドバイスをきっかけとして、約7割の親子が主に百貨店やショッピングモールなどの「商業施設」や、駅や公園・図書館などの「公共施設」の和式トイレを使って“自主トレ”を行っていることがわかりました【図5】。

図4 小学校入学前の和式トイレ“自主トレ”経験 図5 和式トイレのトレーニング方法(複数回答)

また、保護者の排便教育への意識も高く、3割がこれまでに排便教育を受けさせたことがあり、3割が今後(も)受けさせたいと回答しています。
子どもたちの健やかな成長を考えると、正しい排便意識の啓発とともに、早急なトイレ環境の改善が求められます。

《調査概要》 『小学生のトイレ実態調査2015』

■調査対象:全国の小学生がいる母親(25-49歳)と一緒に答えてもらう子ども(1年生〜6年生 男女) 計412サンプル
■調査方法:インターネット調査
■実施時期:2015年6月

小林製薬の社会貢献活動
「小学校に洋式トイレプレゼント!」(5回目を迎えました!!)

当社では、社会貢献活動の一環として、小学校のトイレ環境の改善と正しい排便意識の啓発を目的に、2010年より「小学校に洋式トイレプレゼント!」(旧「トイレぴかぴか計画」)を実施しており、今年度で5回目を迎えました。
本活動では、和式トイレの洋式化をはじめとする「トイレ環境の改善」だけでなく、排便の大切さやトイレの正しい使い方を啓発する「特別授業」を行っています。
本年度は12校、これまで累計60校に寄贈しており、寄贈校からは、子どもたちが「トイレを我慢しなくなった」、「きれいに使うようになった」など、喜びの声をいただいています。
また、社員参画型の社会貢献活動として、社員自らが簡易施工(足型シールの貼付等)や特別授業を行っています。社員にとっても、本活動への参加は、経営理念である“快”の追求を改めて見つめ直す、良い機会となっているようです。
当社の創立100周年にあたる2019年までに、全国100校への洋式トイレ寄贈を目指し、今後も社員一丸となってトイレ環境と子どもたちの排便習慣の改善に向けて取り組んでいきます。

主な活動内容 「洋式トイレプレゼント!」実施校

■贈呈式・特別授業の様子

パネルの贈呈 全員参加の寄贈式

■きれいになったトイレ

古い和式トイレから・・・ 洋式トイレに!

2015年(本年度)寄贈校からの声

栃木県宇都宮市立瑞穂野北小学校 校長 礒 弘子氏

この度は、「洋式トイレ」を寄贈していただき深く感謝申し上げます。
家庭のトイレ環境の変化に伴い、子どもたちは数少ない洋式トイレを選んで使用し、休み時間には順番待ちをする様子も見受けられました。また新入生の保護者からは、入学前に和式の練習をしたという声も聞いており、洋式トイレの不足が課題となっておりました。
本校では地域の婦人会の方々に、子供たちだけではきれいになりにくいトイレなどの水廻りを、子供たちの指導をしながら清掃していただく取組みを年4回実施しています。
今後も子供たちが快適な学校生活を送れるよう、地域の皆様の御協力をいただくとともに、このトイレが新しくきれいなままでいられるよう大切に使わせていただきます。

校長 礒 弘子氏

「小学校に洋式トイレプレゼント!」活動に込める想い

明日を担う子どもたちに笑顔を届けたい 小林製薬(株) 広報総務部 小林昇

2010年から始めた本活動も、今年で5回目を迎えました。小学校のトイレ環境の改善というハード面だけでなく、ソフト面でも排泄の大切さを伝えています。
子どもたち自身が「トイレ空間の快適さを守るために何ができるのか」を考え、行動するきっかけになってくれること、そしてこの活動の輪が広がることを願っています。

小林製薬(株) 広報総務部 小林昇
昨年度(2014年度)の実施校へのアンケート結果

WEBアンケートと同時に、昨年度の「洋式トイレプレゼント!」実施校にもアンケート調査を行いました。(実施12校中、回収11校)1年が経過し、各小学校からは『トイレをきれいに使えるようになった』、『他校にも勧めたい』といった嬉しいお声を頂いています。

Q.「洋式トイレプレゼント!」の後、トイレの使い方について子どもたちの意識や行動に変化はみられましたか。
(複数回答)

  (11校中)
・トイレをきれいに使えるようになった 7校
・トイレを我慢しなくなった 3校
・トイレによく行くようになった 3校
・トイレを正しく使えるようになった 3校
・トイレを怖がらなくなった 2校

Q.「洋式トイレプレゼント!」の後、子どもたちの生活態度に変化はみられましたか。
(複数回答)

  (11校中)
・トイレにまつわる“からかい”が減った 4校
・勉強に集中するようになった 1校
・その他 3校

その他には、「汚れていたり、自分が汚したりしたら自主的に拭くなど、掃除をしていた。」といった回答もあり、掃除に対する意識の変化もみられたようです。

Q.小林製薬の「小学校に洋式トイレプレゼント!」の実施後に取り組み始めた、トイレにまつわる独自の活動等はありますか?

・「トイレのスリッパをそろえよう」運動(2校)
・保護者や地域ボランティアによる掃除(2校)
・養護教諭による排泄の大切さについての授業

本活動をきっかけに、マナー運動や掃除など独自の活動に取り組み始めている学校もあるようです。

■昨年度実施校からのコメント

保護者にも大変好評でした。
洋式トイレは、その使い勝手から低学年にと考えがちですが、高学年の心を穏やかにさせたり、安心させたりする精神的な効果があること、この一年で改めて実感しています。
大変ありがとうございました。

以上