ユニークな社内制度
- 全社員参加型経営
- 小林製薬は「全員が経営者の視点を持って働く」という理念と、「役職の分け隔てなく、誰でも自由に意見を発信して新しいものを創造する」という信条を掲げています。それら制度としてカタチにしたものが、1982年からスタートし30年以上続いている「全社員提案制度」です。いつでも誰でも新商品のアイデアや業務の改善案について提案ができる制度で、その数は年間4万件を超えています。提出した内容や件数によってポイントが付与され、半期に一度、ポイント上位者を表彰。社長特別賞の授与や対象者を招いての夕食会を開催し、さらに商品化された提案に対しては、最高100万円が贈られます。
- さん付け呼称
- 「権力を振りかざして威張っても何も生み出せない」との考えから、現会長が1995年に導入。「今日から私も『小林さん』です」のキャッチフレーズで社内に浸透させました。ちなみに当社は小林姓が多いため、会長はKさん、社長はAさんと、それぞれの名前のイニシャルで呼んでいます。

- ホメホメメール
- 会社に貢献した社員に、会長や社長などトップが直接メールを送り、実績を称える制度です。誰にメールを送信するかは現場の管理職が判断し、トップに推薦します。単に褒めるだけではなく、自分という個人を知ってもらった上で褒められる喜びや、トップが現場社員を理解することにもつながっています。
- LA & LA(Looking Around Listening Around)
- 全国各地に点在している工場や研究所に、会長や社長などトップが訪れ、現場の不満を徹底的にヒアリングしています。その都度、主なヒアリング対象やテーマを設定し、1年に約10回、できる限り多くの場所を訪問。経営トップと現場社員が意見交換できる貴重なワークショップの機会になっています。