小学校に洋式トイレプレゼント!

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和歌山県 日高川町立寒川第一小学校

小林製薬:

「小学校に洋式トイレプレゼント!」にご応募いただいた経緯について、お教えください。

寒川第一小:

寒川第一小学校では、児童用トイレは女子4つのうち3つ、男子2つのうちの1つが洋式便器でしたが、体育館のトイレは、全て和式便器でした。そこで、当時、養護教諭部会(保健の先生の部会)で、小林製薬のプレゼント企画があると知り、応募してはどうかと勧められました。また、町からも推薦がありました。このような経緯で、応募して洋式トイレを設置頂いたのです。

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お話を聞かせていただいた、
日高川町立 寒川第一小学校  宮本 智子先生

小林製薬:

先生同士のネットワークで企画を知ったということですね。「小学校に洋式トイレプレゼント!」は10年ほど続けている活動なのですが、先生方の間で、徐々に浸透しているのが分かりました。
今回改修した体育館のトイレは、児童さんが使うトイレでしょうか?

寒川第一小:

もちろん、児童は、日常的に使っています。ただ、本校は和歌山県の山間部にあり、全校生徒11名の小規模の学校なので、子どもたちの学習発表会や講演会、音楽会コーラス、ミュージカルなどは、地域の方にも開放していて参加いただく機会がとても多いです。現在はコロナ禍で地域の方に小学校へ来ていただく回数は減っていますが、先日も、運動会が地区と小学校の合同で開催され、お年寄りの方も多く来られました。お年寄りの方にとって、やはり和式トイレは体に負担が多かったようです。実際に洋式トイレを使っていただいた方からは、大変喜んでいただきました。
トイレの前にはこのようなポスターを貼らせていただき、小林製薬さんに洋式トイレを寄贈いただいたことをみなさんに知らせました。

小林製薬:

なるほど。体育館のトイレはいわば公共の施設なのですね。みなさんに、喜んでいただけたと聞き、とてもうれしいです。

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小林製薬:

近年、トイレ掃除を児童ではなく外部の業者に委託する小学校も出てきていますが、寒川第一小学校では児童さんがトイレ掃除を行うとのこと。ここには、教育的な意味合いがあるのでしょうか?

寒川第一小:

もちろん、外部でトイレ掃除をしていただければありがたい面はあるのでしょうけれど、道徳面などを考えると、生徒たち自身で掃除をする意義はあると思います。自分たちがトイレをきれいに使っていたら、掃除も楽になるでしょうし。そういう点では、自分たちでトイレを掃除するのは良いと思います。

小林製薬:

寒川第一小学校の児童さんは、女の子8人、男の子3人ですね。11人で行うトイレ掃除のやり方を教えてください。

寒川第一小:

児童用のトイレの掃除は、2人で行います。低学年と高学年の生徒の組み合わせで、必ず職員が一人サポートにつきます。

小林製薬:

コロナ下において、トイレ掃除で変わったことはありますか。

寒川第一小:

このご時世ですので、使い捨てのビニール手袋をして掃除をしています。便座なども除菌シートで拭くようにしており、衛生面でのケアが必要だと感じています。今回、床を防臭シートに替えていただけたことも、とてもありがたかったです。

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小林製薬:

贈呈式を含めて、やりとりは電話やオンラインで進めさせていただきました。「小学校に洋式トイレプレゼント!」としても初めての試みだったのですが、やり取りの中でやりづらかった点など、お気づきのことがあれば教えて下さい。

寒川第一小:

私たちのような山間部の小学校に、わざわざ遠い場所からお越しいただくのは忍びないと感じるので、オンラインでやりとりしていただけたのは、物理的な距離の問題をクリアできてよかったと思います。ただ、子どもたちにとっては、知らない間に洋式トイレができて、後からもらったと聞くことになります。子どもたちの視点でみれば、感謝の気持ちを直接、小林製薬さんの方々に伝えられるので、(リアルの贈呈式が)良いのかなとも感じます。

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小林製薬:

なるほど。おっしゃる通り、児童さんの視点では、リアル開催の方が良いですね。オンラインでこのような手続きが進んでいるという様子などを、児童さんも確認できる仕組みを取り入れるなど、主役である児童さんに参加してもらえるような、よりよいカタチがありそうです。
オンライン会議を行ううえで、ビデオチャットツールなどで問題点はなかったでしょうか?

寒川第一小:

音声が少し聞きづらいということがありスピーカーをつけるなど工夫をしていました。最初の会議が一番聞こえづらかったです。こちらの環境の問題もありますし……。

小林製薬:

こちら側にも問題があったかと思います。けれど、回を重ねるごとに改善されたのはよかったです。
やり取り全体の中で、強いて改善すべき点があれば、お教えいただきたいです。

寒川第一小:

オンライン贈呈式に関して、1校ずつの開催であれば、子どもたちも参加できたのかなと思います。その場合、校長ではなく児童会長がやりとりすることができればなお良かったです。

小林製薬:

オンライン学習が進められてきていて、児童さんも使い方に慣れてきている中、密にならずに全員で参加できるオンライン贈呈式は、実現できそうですね。小林製薬としても、児童さんたちの反応を見ることができありがたい、という面もあります。

寒川第一小:

過去の贈呈式の様子をHPで拝見させていただいて、体育館でみんなが集まる姿を、とてもいいなと感じていました。洋式トイレをいただけたのだという実感を少しでも子どもたちにもたせてあげられたら、よりよいと思います。

小林製薬:

過去の贈呈式では、うんちっち体操などトイレ教育プログラムを取り入れておりました。今年度は、コロナ禍で洋式トイレを安全に寄贈するにはどうすればよいのかを手探りで進める状況でした。児童さんたちみんなが参加できる形でのプログラム運営は、今後の課題です。

寒川第一小:

学校に電子黒板が導入されているので、大画面をみながら全員参加というやり方もできそうですね。また、トイレ授業も行っていただけそうなので、是非、ご検討頂きたいです。

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小林製薬:

今回は、学校にお伺いできなかったので、児童さんたちの反応を知ることができませんでした。校長先生から見て、児童さんたちの様子をお教えいただきたいです。

寒川第一小:

校長は、改修いただいた体育館のトイレは、これまで本当に薄暗く、小さな虫が集まり、正直なところできれば行きたくないトイレだったので、床がピンクとブルーのカラーになり、足型マークや注意書きポスターも貼っていただき、何よりもトイレの内部までピカピカに磨いていただき喜んでいます。これまで体育館のトイレは、急を要することがない限り、子どもたちは行きたがらなかったのですが、「キレイ!先生トイレ行っていいですか」と喜んで使っています。と、様式のトイレをプレゼントしていただいたことを大変感謝しています。

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小林製薬:

本当に良かったです。そういう声を聴けることが、活動を行う上でのやりがいにもなっています。
最後に、今回のトイレ寄贈で一番良かったことは何でしょうか。

寒川第一小:

子どもたちがすごく喜んで、笑顔になったことですね。コロナ禍の中で子どもたちはいろいろ制限されることが多くて、自由になりにくい中、笑って過ごせるのが一番いいので、トイレをいただけて笑顔になれたことが、一番良かったことですね。

小林製薬:

お忙しい中、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。

過去の実施報告

2014年度までの「小学校のトイレぴかぴか計画」として実施した活動報告は、右のボタンからご覧ください。

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