人には相談しにくく、悩ましいデリケートゾーンのかゆみ。でも実は、女性の60%がデリケートゾーン(陰部)に悩みやトラブルを抱えているんです。
最も多いトラブルは、「かゆみ」。
話題にはのぼらないけれど、多くの人が悩んでいるようです。
アンケート調査で回答が多かったのは「生理用ナプキンによるムレ・こすれ」。
次いで「おりもの」「汗」「経血」などでした。
ナプキンやおりものシートなどを使用していると、湿度や温度が高くなりムレた状態になります。ムレたデリケートゾーンは、皮膚がふやけて刺激を受けやすい上に、雑菌が繁殖しやすく、かゆみなどのトラブルが起こりやすいのです。
我慢したり、掻きむしってしまうと悪化することも……。
ガマンせず、早めに対処しましょう。
1ヶ月の中で、かゆくなりやすいのは「排卵日前後」「生理中~生理後」の2回。
「排卵日前後」は
量が増えたおりもの自体が
刺激になることがあります。
おりものも経血も、空気に触れると酸化して刺激になりやすいので、ナプキンやおりものシートはこまめに交換するようにしましょう。
「生理中~生理後」は
ナプキンのムレ・擦れや
経血刺激が主な原因です。
約1週間ナプキンに包まれていたデリケートゾーンは、ムレてふやけて、かゆみやかぶれが起こりやすくなっているので、生理後もなるべく通気性のよい服装を心がけましょう。
生理や排卵にかかわらず「ホルモンバランス」が乱れると、免疫力が弱まり、 デリケートゾーンにかゆみを感じやすくなることがあります。また、妊娠や出産などをきっかけにカンジダ症になる人もいるので、もし異変を感じたらすぐ気づけるように、普段から自分のデリケートゾーンの状態を把握しておきましょう。
夏がやっぱり一番かゆい!
最もかゆくなりやすい季節は、ダントツで夏。
外気の湿度や温度も高いので、どうしても汗をかきやすくムレやすくなります。塩分を含む汗そのものが刺激になることもあるので、デリケートゾーンに汗をかいたらなるべく、こまめにシャワーを浴びたり、温水便座を使うなどして清潔な状態を保てるようにしましょう。ただし、腟の中まで洗い過ぎると、自浄作用が失われてしまうので、要注意です。
かゆくなるのは夏だけじゃない!
春は...
新生活スタートなどの環境変化で、疲れやストレスがたまり、免疫力が落ちて、かゆみを感じやすくなる人もいます。特にこの時期、花粉症の人は、皮ふ全体が過敏になりやすいため、なるべく肌に刺激の少ない下着や生理用品を使う様に心がけましょう。
秋・冬は...
厚手のタイツや重ね着で、何層にもくるまれることになる秋冬のデリケートゾーン。夏と同じくらいムレて汗をかいていることもあるんです。
デリケートゾーンを圧迫する服装が多くなるので、できるだけ通気性のよい素材を身に着けるなど、気をつけましょう。