デリケートゾーンのかゆみ・かぶれに
毎日の仕事で疲れがたまる、寝る前についついスマホを見続けて寝不足に、SNSやリアルな人間関係でストレスがたまる…
そんな毎日を過ごしていたら、ある日突然、デリケートゾーンが異常にかゆくなり、おりものが白くポロポロとした状態に。これってまさか、腟カンジダ!?
そんな経験のある女性も少なくないのではないでしょうか?
現代女性が繰り返しやすい「腟カンジダ」。なってしまうと、本当につらいですよね。
そこで今回は、婦人科専門医である成城松村クリニックの松村圭子先生に、腟カンジダを繰り返してしまう女性が気をつけたいコトを聞いてきました。
成城松村クリニック院長。
広島県出身。1995年広島大学医学部卒業後、同産婦人科学教室入局。
2010年、成城松村クリニック開院、院長に就任。
婦人科専門医として婦人科検診、月経トラブルや更年期障害などの治療とケアで女性の人生のサポートを行っている。講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。
A. カンジダの菌自体が、健康な人にも存在する常在菌。そもそも腟内から全くいなくなることはありません。
「腟カンジダ」は、カンジダ菌の異常増殖によって発症します。なので、腟カンジダが一度治ったとしても、日々の生活の中で、疲れやストレスがたまったり、寝不足が重なったりして、体の免疫力が落ちてしまったら、カンジダ菌が再び異常増殖し、腟カンジダが再発してしまう可能性があるのです。
A. カンジダ菌の異常増殖の主な原因は、免疫力の低下と考えられます。
体が弱っていると、風邪をひきやすくなりますよね?それと一緒で、腟カンジダも、疲れやストレスで体が弱ってるなと感じるとき、それは免疫力が低下している可能性が高いので発症しやすいと言えます。また、妊娠中や産後の女性も、免疫力が低下していますので、腟カンジダを発症しやすいです。
A. 腟カンジダは感染する可能性がありますので、下記のようなことに気を付けましょう。
A. カンジダ菌が異常増殖してしまう環境を作らないよう、普段の生活を見直すことが重要です。具体的には、下記のようなことに気を付けるといいでしょう。
A. 腟カンジダに似たような症状でも、違う疾患である場合もあるので、不安なときは病院に行くことをおすすめします。
再発なら、市販の腟カンジダ治療薬で治すこともできるので、忙しくて病院に行けないという方は、上手に活用するといいでしょう。
松村先生のクリニックに、腟カンジダになってしまった女性が訪れることも多いそう。
「腟カンジダは現代女性なら誰でもかかりうる疾患。普段の生活から見直すいい機会ですね」と松村先生からのアドバイス。
慌ただしく過ごす日々の中で、一度自分を見つめ直すことも大切かもしれませんね。