【医師監修】
PMS(月経前症候群)とは

PMSとは

PMS(月経前症候群)とは、Premenstrual Syndrome の略で、生理3~10日位前に始まる、
さまざまな精神的・身体的な不調のことです。

月経周期によるPMS症状の変化

月経周期によるPMS症状の変化

PMSの原因って何ですか?

PMSの原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の変動が関わっていると考えられています。

月経周期によって
症状が変化する?!

約1ヶ月の月経周期の間にも女性ホルモンは劇的に変動し、この女性ホルモンの変動はココロとカラダに影響します。特に、月経前の黄体期にはエストロゲンとプロゲステロンの急激な低下により、さまざまな精神的・身体的症状があらわれます。

年齢によっても違うPMS

女性のPMS発症時期

女性のPMS発症時期

年齢によって
症状の強さが変化する?!

月経周期と連動するPMSは、月経が始まる思春期頃から症状が出始める人もいます。また、年齢とともに月経の回数を重ねることで、症状が強くなっていく傾向があるようです。

PMS症状の種類も変化!
身体と心に現れるサインとは?

PMSの症状は年齢に合わせて症状の種類も変化していきます。20代の女性はココロの症状の中でもくよくよしたり、憂うつになることが多い傾向がありますが、30代になると、ココロの症状では怒りやすくイライラすることが多くなります。また、ココロの症状に加えて、頭痛、めまい、吐き気、疲れやすいなどのカラダの症状もでてくるようになります。

女性のライフステージがPMSに与える影響とは?年齢別の変化

女性のライフステージ

妊娠・出産経験、子育て、仕事の有無もPMSの症状に影響します。

一般的に妊娠・出産経験のある女性の方がイライラする、怒りやすい、攻撃的になるといったココロの症状があらわれやすいようです。何かと悩みの尽きない子育ても、ココロの余裕が影響して、PMSの症状としてあらわれてくるのでしょう。

仕事の有無では、働く女性の場合では、仕事に集中できずにミスが増えたり、他人と口論したりすることが多くなってしまうことがあります。専業主婦の場合では、家事が手につかなかったり、イライラして家族に八つ当たりしたりすることもあるでしょう。

このように、女性は年齢やそれぞれのライフステージに応じて、女性ホルモンの影響を受け、ココロとカラダに大きな変化があらわれます。

女性のカラダと
ホルモンバランスについて

PMSに個人差があるのはなぜ?

PMSにも個人差があり、なりやすい人とそうでない人がいるようです。

普段からよく悩んだり、几帳面な人や下記にあてはまる人は特にPMSの症状になりやすいようです。

PMSの症状になりやすいタイプ
  • 律儀
  • 我慢するタイプ
  • 真面目
  • こだわりが強い
  • 完璧主義
  • 生活リズムが変則的
  • 負けず嫌い
  • 自分に厳しい

- PMS自己診断 -
あなたはいくつの症状
あてはまる?

PMSには、「ココロの不調」と「カラダの不調」があり、次のような症状が挙げられます。

生理前の「ココロの不調」

  • 普段気にならないことでもイライラする
  • 家族に八つ当たりしてしまう
  • なんでもないことで泣いてしまう
  • 日中眠くてしかたがない
  • 夜ぐっすり寝た気がしない
  • ボーっとする
  • 集中できない
  • 家事や仕事がはかどらないetc

生理前の「カラダの不調」

  • 肌が荒れる
  • 体がだるい
  • 胸が張る
  • むくみ
  • 食欲不振
  • いつもよりたくさん食べてしまう
  • 甘いものが食べたくなる
  • 腹痛
  • 頭痛
  • 腰痛
  • お腹が張るetc

生理痛・生理不順の
原因について

がんばりたい時こそ、
自分をいたわって

生理前のつらいPMS。
個人差があるものだからこそ、自分の年齢や性格を理解し、ガマンせずに上手く付き合っていくことが大切ですね。
「あれ、なんだかいつもと違う・・・カラダがつらいな・・・」
と感じたら、自分をいたわるときと考えてください。
そして、ひとりで悩まないで。
つらいときは、我慢したり放っておいたりせず、ご家族に相談したり、お薬に助けてもらってもいいのです。
ひとによっては、病気がひそんでいることもありますので、不調はそのままにしておかないで、医師や薬剤師にご相談くださいね。

※弊社から吉田先生に依頼をし、いただいたコメントを編集して掲載しています。

吉田 麻美先生

監修医師:吉田 麻美 先生
医療法人 恒昭会 藍野病院
内科部長、栄養管理部長

兵庫県 西宮市に生まれ、病弱な幼少期を経て、医師を目指すように。もともと虚弱な自分を救ってくれた漢方医学を学ぶ。家族は夫と、2人の娘たち。

PMS
実態調査結果

PMSを知っていますか?

意外に知られていないPMS。あなたが普段悩まされている症状も、もしかしたらPMSかも?

PMSを知っていますか?

出典:小林製薬調べ(2019年9月)
N=208(生理前〜生理中に不調を感じる20-40代女性)

PMSの症状は
どのようなものがありますか?

PMSの症状はどのようなものがありますか?

出典:小林製薬調べ(2019年9月)
N=53(生理前〜生理中に不調を感じ、PMSを知っていて、
PMSの自覚がある20-40代女性)

PMSの症状は
どのくらいありますか?

PMSの症状はどのくらいありますか?

出典:小林製薬調べ(2019年9月)
N=59(生理前〜生理中に不調を感じ、PMSを知っている20-40代女性)

生理痛・生理不順の
原因について

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