足がつる(こむら返り)を治す
「足がつる(こむら返り)」とは、ふくらはぎの筋肉が急にけいれんを起こして収縮し、激しい痛みが出る症状のことで、一般的に「足のふくらはぎが攣(つ)った」と言われる状態です。
ふくらはぎの筋肉は、常に「どれくらい伸びているか」を脳や脊髄といった中枢神経に発信しています。
それに応じて、中枢神経が出す「これくらい収縮してください」という信号を受け取ることで、ふくらはぎの筋肉は正常に保たれています。
何らかの原因で、この筋肉が「どれくらい伸びているか」を伝える仕組みが不調を起こすと、必要以上に「収縮してください」という信号が出てしまうことがあります。
その結果、ふくらはぎが過度に収縮して、足がつる(こむら返り)状態が起こってしまうと考えられています。
就寝中
(寝ているとき)
朝起きた時
夜寝る前
運動中・
ランニング中に
農作業中に
旅行先で
就寝中や就寝中に目が覚めたタイミングで足がつる人が65%と圧倒的に多い傾向が見られます。
これは就寝中の発汗による水分・ミネラル不足や冷えによる筋肉の緊張などが原因として考えられます。
足のつり(こむら返り)は年間を通して起こりやすく、特に、夏は水分不足・冬は冷えによる血行不良が原因で起こりやすい傾向が見られます。
就寝中・運動による
水分不足
汗をかくことで、体のイオンバランスが崩れ、筋肉からの信号がうまく出なくなり、足がつる(こむら返り)状態が起きると考えられています。
体の冷えによる
筋肉の緊張
夏場の空調を使い過ぎたり、冬の気温の低下によって冷え性気味になると、足がつる(こむら返り)状態が起きやすくなります。これは、血行不良でイオンやエネルギーが不足することに加えて、冷えで筋肉が緊張することが原因と考えられます。
加齢による
筋力の衰え
中高年になると、加齢で筋肉の量が減り、加えて血行不良や冷え、脱水傾向など、様々な要因が重なりやすくなり、結果として足がつる(こむら返り)状態が起きやすくなります。
筋肉の衰えも足のつり(こむら返り)の原因になるため、定期的に適度な運動で筋力アップを心がけましょう。
疲労やストレスは筋肉が緊張するもと。疲れているかも、と感じたら睡眠やストレッチなどでリフレッシュしましょう。
入浴や着衣で血行が悪くならないように体を温め、冷たい飲み物や食事で体を冷やさないようにしましょう。
汗や尿と一緒に電解質が排出されると足がつりやすくなるので、水分や電解質は適度に補給しましょう。
カルシウム、マグネシウム、ビタミンやタウリンなどの栄養素が不足すると足がつりやすくなります。乳製品、大豆製品、葉野菜、魚介類など、普段からバランスのとれた食事を心がけましょう。
ご自身の体調や症状によっては悪化する場合がありますので、専門医またはかかりつけの医師にご相談の上、自身にあったケアをおこなってください。
体の力を抜いて、
つっぱった足の筋肉の
状態を和らげる
座った状態で膝を
伸ばして足首を立てる
(寝たままでもOK)
足の指をつかんで
体の方にゆっくり引くと、
筋肉が伸び、こむら返りが
治りやすくなります。
こむら返りの症状が
治ったら、ゆっくり
マッサージして
あげてください。
上記は一般的に紹介されている対処法になります。ご自身の体調や症状によっては悪化する場合がありますので、
専門医またはかかりつけの医師にご相談の上、ご自身にあったケアを行ってください。
足がつる(こむら返り)症状は、単なる筋肉のけいれんだけのものではなく、重大な病気が隠れていることもあります。 ”生活や体調に変化がないのに、最近よく足がつる(こむら返り)”と感じることが多い場合は、下記のような病気が隠れていることもありますので、異常を感じたら医療機関を受診しましょう。