医師に聞いた
花粉によるかゆみは
食事で軽減できる?

※以下は、MYLOHASに2019年2月に掲載された記事を一部抜粋しています。

MYLOHAS

花粉症対策は食事から!?
かゆみに良い食材と
悪い食材3つ

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いよいよ本格的な花粉シーズンの到来です。花粉症の症状のなかでも、ムズムズする「かゆみ」はつらいもの。特に顔や目のまわりのデリケートな皮膚のかゆみは悪化しやすく、気になって日常生活に集中できなくなることもあります。

そんな厄介なかゆみを「食事で軽減できる」と話すのは、アレルギー治療に詳しい内科医の楠 正典先生。症状が悪化する前に知っておきたい、花粉症に良い食材3つ・悪い食材3つをご紹介します。

つらい「かゆみ」は
なぜ起きる?

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花粉症は、花粉というアレルゲンに対して人間の免疫機能が過剰に反応することで起きる、アレルギーの一種です。

花粉アレルギーになると、体内にヒスタミンという物質が分泌され、鼻水やくしゃみを起こして花粉を体外に排出しようとします。また、このヒスタミンにより花粉が肌につくだけでもアレルギー反応が起き、かゆみや炎症を引き起こしてしまいます。

楠先生によると、花粉症を軽減させるには、腸内環境を整えることが大切なのだそう。アレルギーと関係の深い免疫機能は、人間の腸に集中しています。そのため、腸内細菌のバランスが崩れると、ヒスタミンが過剰に分泌されてしまい、花粉症がより悪化してしまうのです。

花粉アレルギーを和らげるためには、腸内環境を整え、ヒスタミンの分泌を抑えなくてはなりません。そのためにも、食べ物からのアプローチは有効だといいます。

花粉症に良い食材3つ

楠先生に教えていただいた花粉症に良いと思われる食材は次の3つ。ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。

  1. 1 ヨーグルト、味噌、キムチ、
    ぬか漬けなどの発酵食品

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    腸内環境を整えるためには、腸内に住む善玉菌を増やすことが重要。発酵食品には善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌などが生きたまま含まれており、腸内の健康を保ってくれます。

  2. 2 ゴボウ、にんじん、
    レンコンなどの根菜類

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    善玉菌を活性化するためには、善玉菌にエサを与えなくてはなりません。根菜類に多く含まれる食物繊維は善玉菌のエサになり、善玉菌の働きを活性化してくれます。

  3. 3 甜茶(てんちゃ)

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    甜茶には、ヒスタミンの分泌を抑える働きが確認されています。すぐに症状を緩和するというよりは予防効果なので、花粉シーズンになる前に飲み始めるのがおすすめ。

    免疫バランスを保つため、まずは発酵食品+根菜の摂取量を増やすこと。加えて、花粉が飛びだす2~3週間前から甜茶を飲めば、「食」からの改善がかなり期待できそうです。

花粉症に悪い食材3つ

花粉症に良い食材がある一方で、花粉症の時期は控えるべき食材もあります。楠先生によると、とくに注意したいのが以下の3つだそう。

  1. 1 揚げ物、ステーキなどの高脂肪食

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    食べ過ぎて消化しきれなかった脂肪分は腸内の悪玉菌のエサになり、腸内細菌のバランスを崩してしまうため、花粉症を悪化させる可能性があります。揚げ物や脂身の多い肉、ステーキなどは控えめに。

  2. 2 ハムやソーセージ、
    スナック菓子などの加工食品

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    加工食品に含まれることが多い食品添加物(着色料、防腐剤、安定剤など)は、腸内細菌のバランスを崩してしまいます。加工食品を購入するときは、成分表示を確認して食品添加物が少ないものを選びましょう。

  3. 3 お酒などのアルコール

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    アルコールを肝臓で分解するときに発生するアセドアルデヒドが、顔のかゆみや赤みを悪化させてしまいます。アレルギー症状があるときは飲酒は避けましょう。

    お酒を飲むと血行が良くなりますが、じつは「血流アップ」もアレルギーには悪影響。かゆみや熱感がひどくなったり、むくんだりすることもあるといいます。激しい運動や長風呂もNGです。

肌のバリアを壊さない
スキンケア

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花粉症で肌がかゆいときは、食生活だけでなく、スキンケアでも注意すべきことがあります。

それは、肌を強くこすったりせず、保湿剤を塗るときはやさしく角層に押し込むように手でおさえること。強くこすってしまうと、その刺激によって肌のバリア機能が壊れ、かゆみを悪化させる悪循環を招いてしまうからです。

「皮膚の外側にある角質には、異物の侵入を阻止するバリアの役目があります。しかし、掻いたりこすったりするとバリアが壊れてしまい、そこから花粉が侵入して、かゆみなどのアレルギー症状がひどくなってしまいます。

皮膚は乾燥するとバリア機能が弱まるので、かゆみを軽減するためには、保湿重視のスキンケアを心がけて。しっかり保湿すれば保湿剤が膜となり、皮膚に直接花粉がつくことも防いでくれます」(楠先生)

スキンケアのポイントは、いつもより保湿力の高いアイテムで肌のうるおいを保ち、バリア機能を高めること。肌を乾燥させない洗顔料を選び、洗いすぎを防ぐことも大切だとアドバイスをいただきました。

楠 正典先生

くすのき内科クリニック院長。日本医科大学卒業後、同附属病院で消化器内科医として勤務。同大学内視鏡センターでは数万件以上の検査、手術に携わる。2014年千葉県八千代市のくすのき内科クリニックを継承。内視鏡、禁煙外来、アレルギー治療など、地域のホームドクターとして診療を行い、小中高等学校の校医も務める。


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撮影/中山実華(10枚目・11枚目)via shutterstock
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