リスクマネジメント
リスクの管理
当社では、リスクを3つに分類し、それぞれに応じた体制を整え、リスク管理を行っています。
中長期的なリスク(潜在リスク)については、長期的な視点で経営リスクを洗い出し、具体的な問題として顕在化する前に手を打つべく、毎年、社長を委員長とする「リスク管理委員会」において「全社重点リスク」を選定しています。全社重点リスクについては、事業部長クラスが実行責任を担い、リスク低減プランの策定や進捗管理、取締役会への定期報告を行う体制を整備し、具体的なリスク低減活動を行っています。
事業等のリスクや顕在化する恐れのある短期的なリスクに関しては、各部門におけるリスク情報を月1回の「マンスリーレポート委員会」で集約し対応を検討することに加え、その中から経営の関与が必要と判断したリスクに関しては、経営会議に上げて対策を講じる体制を敷いています。このほかに、目前で発生している顕在化したクライシスに関しては、顕在化とともに速やかに「危機管理本部」を立ち上げ、スピーディに対応を図る体制を取っています。
リスク管理委員会 | マンスリーレポート委員会/グループ執行審議会 | 危機管理本部 | |
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主に扱うリスク | 中長期的なリスク(潜在リスク) | 短期的なリスク | 顕在化したクライシス |
委員長 | 社長 | グループ統括本社本部長/社長 | 社長 |
事業等のリスク
主要なリスク | リスクの概要 | 主な対応策の実施状況 |
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(1) 事業環境のリスク |
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(2)積極的に新製品を投入するビジネスモデルのリスク |
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(3) 天候不順、気候変動による需要変動のリスク |
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(4) 海外事業のリスク |
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(5) 事業買収・提携のリスク |
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(6)人的資本確保・活用のリスク |
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(7) 製品安全性のリスク |
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(8) 製品原材料調達のリスク |
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(9) 法的規制等のリスク |
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(10) 情報セキュリティ関連のリスク |
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(11)コンプライアンス関連のリスク |
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(12) 知的財産、及び訴訟関連のリスク |
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(13)自然災害、人為的災害によるリスク |
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(14) 深刻な感染症流行によるリスク |
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BCP(事業継続計画)
小林製薬グループでは、東日本大震災の経験を踏まえ、BCP(事業継続計画)を策定しました。大規模地震、水害などの自然災害によって予期せぬ緊急事態に遭遇した場合、重要業務に対する被害を最小限にとどめ、最低限の事業活動の継続、可能な限り短期間に復旧を行うことを目的としたものです。業務プロセスを見直し、緊急事態の際の各事業のリスクの大きさ、優先して継続・復旧すべき事業を定めています。
- BCP(Business Continuity Plan)
さまざまなリスクによって生じる事業活動の中断に対して、重要な業務・機能を継続する、あるいは可能な限り短時間で再開するよう事前に取り決める手順。