【医師監修】
くり返す背中ニキビの
原因と対処法

今回、教えてくれるのは

監修

銀座スキンクリニック院長

坪内 利江子先生

医学博士、皮膚科専門医、フランス皮膚科研修、日本医科大学皮膚科講師、ハーバード大学皮膚科レーザーリサーチフェローを経て2005年に開業。美容皮膚科領域の国内および海外での講演、化粧品・サプリメントの監修・臨床研究多数。

※弊社から坪内先生に依頼をし、頂いたコメントを編集し掲載しています。

「かゆい」「痛い」…。
くりかえす背中ニキビ、
本当の原因って?

毎日ちゃんと洗っているのになぜか治らない背中ニキビ…。
背中ニキビが、洗ったり保湿するだけだけでは治らないのには理由があります。背中ニキビができる原因や自分にあてはまる症状を知って、背中ニキビを治しましょう。

ニキビができる部位は?

顔71% 背中24% デコルテ13% 首9% 二の腕6% お尻5%
※出典:【調査概要】身体のお悩みに関する調査/調査時期:2024年8月/調査対象:年内背中ニキビ発症者15歳〜39歳女性 11,463名/調査手法:社外インターネット調査
※複数回答

実は‥
「顔」に次いで「背中」が2番目に
ニキビができやすい部位
なんです!

背中ニキビは
「菌」が原因かも!?

背中ニキビは、いろいろな原因で発症します。その主な原因の1つが「菌」。ニキビの原因菌であるアクネ菌などが原因となり、それらと他の外部要因や体調が関係することによって症状が悪化することがあるのです。
ケアしているのになかなか治らない…それは「菌」が原因かもしれません。

しつこい背中の
ブツブツの原因菌の代表例

  1. アクネ菌

    ニキビの原因となる常在菌。
    角質が毛穴に詰まる(コメド)、それが悪化することで繁殖し、ニキビを引き起こす。
    近年、抗菌薬に耐性を持つ「薬剤耐性アクネ菌」が増加傾向です。抗生物質の使用は医師の指導の元で行うことが必要です。

  2. マラセチア菌

    マラセチア毛包炎の原因となる
    常在菌。皮脂が多い部位に多く生息する。いわゆるカビで、汗をかくことで増殖しやすい。赤みやシミのような症状も起こしやすい。
    抗真菌成分配合のお薬で対処をしましょう。

背中ニキビができるメカニズム

背中は皮脂を分泌する皮脂腺が多く、ニキビができやすい部位です。皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れにより、毛穴の出口が塞がり、皮脂が詰まってしまいます。皮脂を栄養源とするアクネ菌が増殖することで、赤く炎症したニキビが生じます。

  1. 健康な肌

    毛穴詰まりのない
    健常な肌

  2. 白ニキビ

    毛穴が詰まり、面ぽう
    (白ニキビ)が生じる

  3. 赤ニキビ

    アクネ菌の増殖により
    赤ニキビが生じる

  4. 黄ニキビ

    炎症が更に悪化し、
    黄ニキビが生じる

背中ニキビは症状が進行することで、白ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと変化していきます。放置することで跡が残ることがあるため、早めの治療が必要です。

Dr’s Comment

背中ニキビができるメカニズムは基本的に顔と同じです。つまり、第一段階は毛穴の詰まり。そしてそこにアクネ菌を中心とした細菌が繁殖して赤くなったり膿んできたりします。それらの炎症を悪化させるのが皮脂ですが、背中は皮脂が多く分泌されるのも慢性化しやすい理由です。

日常生活に潜む
背中ニキビの原因

背中ニキビができる原因は日常生活の至るところに潜んでいます。紫外線や汗、背中のゴシゴシ洗いなどによる背中(肌)への外部刺激。ストレス、偏った食事や間食の取りすぎ、睡眠不足などの内的要因が背中ニキビの原因になったり、背中ニキビを悪化させる原因になることもあります。

  • 紫外線
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 暴飲暴食
  • 入浴方法

Dr’s Comment

紫外線は活性酸素を増やして炎症を起こすため、ニキビも悪化することはよく知られています。首の後ろから背中の上方は紫外線に当たりやすいのに日焼け止めを徹底できないことが多いです。また、紫外線は薄手の洋服は通過して皮膚に到達します。ニキビがある人は顔と同様に日焼け対策が必要です。

背中ニキビの
正しい対処法って?

普段のスキンケアでは背中ニキビを予防することはできますが、できてしまった背中ニキビを治すには医薬品で対処することをおすすめします。

背中ニキビの原因菌を
殺菌できるお薬でケア!

背中ニキビを治すには、原因菌を殺菌することが大事になるため、殺菌成分が含まれている医薬品を選ぶことが重要です。また、背中は皮脂が多い部位なので、サリチル酸などの角質除去成分が含まれている製品でケアしましょう!


正しく対処してすべすべ素肌に

背中などのニキビ治療薬

第2類医薬品

販売名:セナキュア
効能・効果:にきび
容量:100mL

日常生活でできる、
背中ニキビの予防法

背中ニキビの予防には、肌を清潔に保つ、刺激を与えない、規則正しい生活習慣などが重要になります。背中を洗うときは優しく洗い、洗い残しがないよう気を付けましょう。ゴシゴシ洗うと背中ニキビが悪化することがあります。また、ストレスや睡眠不足、偏った食事もニキビの悪化につながりますので、規則正しい生活を心がけましょう。

  1. 予防法 01

    皮膚に刺激を与えない

    炎症を悪化させないために
    肌を労わることが大切です

    • 泡立てた石けんでやさしく洗う
    • 紫外線対策をする
    • やわらかいタオルを使う
  2. 予防法 02

    日焼けを予防する

    炎症の悪化や
    ニキビ跡を防ぐ
    ために
    紫外線対策が大切です

    • 日焼け止めは背中にもしっかり塗る
    • 紫外線対策は夏だけでなく
      年中通して行う
    • 日焼けをしてしまった場合は、できるだけ早くケアをすることが必要
  3. 予防法 03

    規則正しい生活と、
    栄養バランスの良い食事を心がける

    身体の内側から
    キレイをめざす!

    • 1日6〜7時間の睡眠を心がける
    • 脂質や糖質の多い間食は控える
    • 自律神経やホルモンバランスを乱す要因になるストレスを溜め込まない

Dr’s Comment

背中ニキビができるメカニズムは基本的に顔と同じですが、皮脂過剰のためしつこく繰り返しやすく、また皮疹が治りにくい部位のため痕を残しやすいのが特徴です。見えないので放置しやすく、またうっかり掻いて悪化させがちなので注意が必要です。こじらせると生涯残る傷痕をつくります。早い段階でケアを開始しましょう。

背中ニキビは
正しく対処することが大事!

背中ニキビができる原因は、皮脂の過剰分泌や汗、日焼けなどさまざま。他にもストレスや不規則な食生活、ホルモンバランスの乱れも背中ニキビが悪化する要因となります。これらの原因を理解し、日頃から意識していても、完全に防ぐことが難しいのが背中ニキビ。
背中ニキビを改善するには、背中ニキビができたら放置せず、なるべく早く対処することが重要です。背中ニキビを放置すると今よりももっと悪化したり、くり返しやすくなってしまうため、適切なスキンケアや清潔を保つことが大切です。

背中ニキビの治療薬

セナキュアの3つの特徴

先生に聞きました!

坪内 利江子先生

銀座スキンクリニック院長

皮膚の常在菌は免疫バランスを崩すと特に毛穴に増える、それが背中ニキビの正体です。体調によっては、普段皮膚にない菌の場合もあります。菌が増えて起きた炎症を放置すると、黒い痕が残ってしまうだけではなく毛穴を中心とした白いブツブツの傷痕が残ってしまいがち。早期に治療開始を!