知名度:
背中・デコルテなどのブツブツを治してきれいな素肌へ
今回、教えてくれるのは
監修
銀座スキンクリニック院長
坪内 利江子先生
医学博士、皮膚科専門医、フランス皮膚科研修、日本医科大学皮膚科講師、ハーバード大学皮膚科レーザーリサーチフェローを経て2005年に開業。美容皮膚科領域の講演、化粧品・サプリメントの監修・臨床研究多数。
毎日ちゃんと洗っているのになぜか治らない背中のブツブツ…。かゆみや痛みに悩まされている人も多いのではないでしょうか。
背中のブツブツが、洗ったり保湿するだけだけでは治らないのには理由があります。ブツブツができる原因や自分にあてはまる症状を知って、背中のブツブツを治しましょう。
背中やデコルテなどのブツブツは、いろいろな原因で発症します。その主な原因の1つが「菌」。ニキビの原因菌であるアクネ菌などが原因となり、それらと他の外部要因や体調が関係することによって症状が悪化することがあるのです。
ケアしているのになかなか治らない…それは「菌」が原因かもしれません。
赤い・かゆい・痛い… 悩ましい背中のブツブツですが、実はその原因菌は1つではありません。
気になるブツブツの「原因となる菌」について詳しく見ていきましょう。
1893年ドイツで発見
ニキビの原因となる常在菌。角質が毛穴に詰まる(コメド)、それが悪化することで繁殖し、ニキビを引き起こす。
毛穴詰まり、ストレス、免疫低下、日焼け、 ビタミンB不足 など
でんぷう菌とも
呼ばれる
皮脂が多い部位に多く生息する常在菌。いわゆるカビで、汗をかくことで増殖しやすい。赤みやシミのような症状も起こしやすい。
皮脂や汗、免疫低下、ビタミンB不足 など
食中毒の原因菌としても有名
毛包炎の原因菌の一種。小さなキズなどから毛穴の奥に入り込み、炎症を引き起こす。アトピー性皮膚炎の悪化時は増えやすい。
皮膚の傷、免疫低下、抗生剤使用 など
あなたの背中ブツブツも、
こんな原因菌によるものかも?
そのブツブツ、洗うだけでは治りません!
殺菌 が必要です。
背中ブツブツの原因菌の代表例として、上記のような種類があります。
アクネ菌とマラセチア菌はだれの皮膚にもある常在菌で、皮脂を栄養源として炎症を引き起こします。黄色ブドウ球菌は肌荒れやアトピー性皮膚炎を悪化させます。
いずれの菌が原因の場合も放っておくと症状が悪化して、痕に残りやすくなりますので、早めに治療することが大切です。
このような菌が原因の場合は通常のケアでは治らないため、専用の殺菌成分の入ったものを使う必要があります。
坪内 利江子先生
銀座スキンクリニック院長
皮膚の常在菌は免疫バランスを崩すと特に毛穴に増える、それが背中ブツブツの正体です。体調によっては、普段皮膚にない菌の場合もあります。菌が増えて起きた炎症を放置すると、黒い痕が残ってしまいがち。早期に治療開始を!