閉経ってどんなこと?
からだの変化とこれから

閉経ってどんなこと? からだの変化とこれから

先生おしえて!
閉経と更年期について

監修医師:吉田 麻美 先生
医療法人 恒昭会 藍野病院
内科部長、栄養管理部長

吉田 麻美 先生
閉経とは?

卵巣の活動が停止し、
月経が二度と起こらなくなる状態。

更年期に入り、卵巣の活動が次第に低下し、月経が全く起こらなくなる状態を「閉経」といいます。

ただし月経が停止した時点ですぐに閉経を診断することは難しいため、1年以上、「無月経」の状態が確認されたら、「閉経」と判定されます。

閉経するのは何歳くらい?

平均年齢は50〜51歳ぐらい。

日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳。
ただし、個人差が大きく、56〜57歳ぐらいまで月経がある人もいれば、40代で閉経する人もいます。

残念ながら、自分の閉経がいつ訪れるかを事前に知る方法はありません。ただ、月経の変化などから、ある程度見当がつくことも多いようです。

生理が終わったらもう大丈夫?

閉経後もホルモンバランスによる
乱れは続きます。

50歳前後に閉経したあとも、女性ホルモンは減少したままで、ホルモンバランスの乱れもそのまま残ります。これに体が慣れてくれば、ある程度はやり過ごせることになりますが、人によっては体が慣れずにいつまでもつらさが続くこともあります。

閉経後はどんな症状が起こる?

高脂血症や動脈硬化、骨粗鬆症、
肥満などの生活習慣病が
起こりやすくなると
言われています。

コレステロール

女性の場合、総コレステロールと高LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は50歳頃より急激に上昇します。また、低LDLコレステロール(善玉コレステロール)は50歳以後に低下する傾向があります。閉経後にこれら脂質異常をきたすことから、エストロゲン低下が脂質異常症と密接に関連することが報告されています。

血圧

加齢に加えて、女性ホルモンにも抹消血管抵抗を低下させる作用があることから、閉経以後、血圧が上昇します。これに脂質が変化するなど内部環境の変化も重なり、さらに血圧が上昇していきます。また、高血圧は動脈硬化を進展させることが知られています。

骨と筋肉

エストロゲンは、骨の分解を防ぎ、骨の代謝を支える役割をしていますが、その量は閉経後3年ほどで閉経前の1/10程度に減少してしまいます。その結果、骨量は減少し、骨折しやすくなります。さらに進行すると「骨粗鬆症」になってしまいます。
また、加齢とともに筋肉量も減少していくため、筋力低下をまねき、ますます足腰は弱くなっていきます。

肥満

エストロゲンには、脂肪を燃やす働きがありますが、これが低下することにより、閉経後の女性は太りやすく、痩せにくくなります。加齢と閉経が合わさることによって、体脂肪分布が上半身型(内臓脂肪型)に変化するため、閉経後は肥満になりやすい時期となります。上半身型の体脂肪分布はメタボリックシンドロームの発症につながるため、注意が必要です。

今と昔、ライフスタイルは
こんなに変わりました!

昔の女性の一生と今の女性の一生の比較グラフ 昔の女性:出産7〜8人、生理回数約50回 現代の女性:出産1〜2人、生理回数約450回

女性ホルモンが急激に減少する閉経の時期は、今も昔もほとんど変わりません。
ところが、私たちのライフスタイルは大きく変わりました。

今や人生100年時代。
昔の女性は、閉経する50歳頃に寿命となり、人生の幕を閉じていましたが、
今の女性の平均寿命は85歳を超えています。
閉経時期は昔と同じ50歳頃なのに、現代の女性は閉経から30~40年もの時間を生きるのです!

女性のライフスタイルも大きく変わりました。
女性の社会進出が進み、仕事をもつようになり、妊娠、出産回数が大きく減りました。
共働きをしながら、子育てを頑張る女性も多いことでしょう。
そんな大変な時期に、女性は更年期を迎えるのです。

更年期は女性の人生の折返し地点。
更年期の不調をどう乗り越えるかで、その後の人生に大きく影響します。
だからこそ、更年期の対策が大切です。


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