男のシミは濃く!根が深い - 小林製薬が発見した4つの新事実 -

男のシミは濃く!根が深い
- 小林製薬が発見した4つの新事実 -

研究の背景

シミは性別を問わず中年以降の男女に好発する皮膚症状です。女性のシミを対象とした研究はこれまで多数報告されていますが、男性のシミについての報告は少なく、その知見はほとんど無いのが現状です。そこで当社は、男性のシミに着目し、男女のシミの違いやその原因を調べました。

男性のシミの新事実!

男性のシミは女性と比較して根が深く、肌の奥まで深く伸長していることが判明しました(図1)。

シミの断面図を見てみると、男性の濃いシミは折りたたまれたように変形しています。

折れ曲がって重なった表皮細胞にメラノソームが溜まるため、男性のシミは濃く見えてしまいます。

男性の世代間のシミの大きさを比較するため、20~50代男性のシミの大きさを計測しました。その結果、男性は40代から急に大きなシミができてくることがわかりました(図2)。また、そのシミの濃さを画像解析ソフトにて解析したところ、女性に比べて男性のシミは有意に濃いことがわかりました(図3)。

試験方法:
<大きさ>20~50代の男性87名の顔写真を専用の画像解析装置にて撮影した。長径6mm以上のシミを解析対象とし、その保有率を年代別に解析した。t-test **p<0.01
<濃さ>20~60代の男性109名、女性105名の顔写真を専用の画像解析装置にて撮影した。長径6mm以上のシミを解析対象とし(男性n=33 女性n=45)、画像解析ソフトを用いて、非シミ部に対するシミ部のΔL値を算出し、シミの濃さとした。t-test **p<0.01
図4 シミ部と非シミ部のプラスミン活性比較

男性のシミの原因のひとつに炎症性物質「プラスミン」があります。40~50代男性のシミ部分と非シミ部分のプラスミン※1活性を測定しました。その結果、シミ部分のプラスミン活性が非シミ部分に比べて有意に高いことがわかりました(図4)。

図5 男女のプラスミン活性比較

さらにシミのない男女の肌のプラスミン活性を測定したところ、シミがない男性においても、女性と比べてプラスミン活性が高い傾向が示されました(図5)。これにより、男性の肌は女性に比べて、常にシミができやすい炎症状態にあると考えられます。
※1プラスミンとは肌の中にある炎症性物質のこと。紫外線や物理的刺激によって生成され、メラニンを作れという命令に変換されます。

試験方法:
40~50代男女(各n=16)の頬のシミ部、非シミ部から角層を剥離し、プラスミン活性を測定した。基質(t-butyloxycarbonyl-l-valyl-l-leucyl-l-lysine 4-methylcoumaryl-7-amide)由来のMCAの蛍光を測定し、角層総タンパク質量あたりのMCA生成量(fmol/min/μg)をプラスミン活性とした。t-test: **p<0.01 +p<0.1
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