新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴として、潜伏期間が1~14日で、発症患者のみならず、発症前や無症候病原体保有者でも他人を感染させる可能性があること、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等のかぜ様症状が約1週間持続することなどです。発症者の多くは軽症ですが、一部は呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈し、高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患、慢性腎疾患、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満、がんなど)等を有する者は重症化する可能性が高くなります。
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コロナウイルスとは

ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルス(Human Coronavirus:HCoV)は、HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1である。風邪の10~15%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルスを原因とする。冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供が6歳までに感染を経験する。我々はこれらのウイルスに生涯に渡って何度も感染する。軽い症状のことが多いが、一部では重症化するケースもある。

新型コロナウイルスの変異株について

一般的にウイルスは増殖や感染を繰り返す中で徐々に変異をしてくことが知られており、新型コロナウイルスについても少しずつ変異をしています。大半の変異はウイルスの特性にほとんど影響を及ぼしませんが、一部の変異では、感染・伝播性、重症化リスク、ワクチン・治療薬の効果、診断法などに影響を及ぼすことがあります。
変異株の変遷 変異株の変遷
VOC:懸念される変異株(Variants of Concern)
VOI:注目すべき変異株(Variant of Interest)
VUM:監視中の変異株(Variants Under Monitoring)
空白:以前監視されていた変異株(Formerly monitored variants)

変異株の感染力、初期症状、後遺症について

感染性のウイルスは一般に変異を重ねることによって感染性が従来株よりも高くなることが知られており、特にオミクロン株に関しては他の変異株よりも感染者数が早期に増加しました。また変異に伴って重症化リスクはさがっていることが明らかになっており、症状も咳、のどの痛みなど軽い症状が多いことが知られています。後遺症に関しては疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳などの症状が多いことが知られています。

新型コロナウイルス感染症かな?
と思ったら

政府や各自治体、研究所、病院・クリニックなどのWebサイトを参照しご対応ください。

65歳以上の方、重症化リスクのある方(※1)、妊婦等は、診療・検査医療機関を受診してください。 小児(小学生(12歳)以下)は、受診前に検査キットによる事前の自己検査(保護者による採取の補助を含む)を推奨します。新型コロナ陽性の場合は診療・検査医療機関を受診してください。 それ以外の方は、検査キットによる自己検査をお願いしています。(症状が重い等受診を希望する方は、診療・検査医療機関を受診ください。)

  • (※1)

    重症化リスクのある者:悪性腫瘍、慢性呼吸器疾患(COPD等)、慢性腎臓病、心血管疾患、脳血管疾患、喫煙歴、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満(BMI30以上)、臓器の移植、免疫抑制剤、抗がん剤等の使用その他の事由による免疫機能の低下の者

  • 23年4月11日現在。健康医療部 保健医療室感染症対策企画課 計画調整グループ作成ページより引用