Special Contents 特集記事

【医師に聞く】のどの痛みがツライ…それはウイルスなどが原因かも?その予防法とこじらせない対策とは?

「なんだかのどの調子がいまいちだな」「最近疲れている気がするな」と思っているうちに、のどが痛み始めたり、イガイガしてきたり……のどに悩みを抱えているのは、あなただけではありません。今回は、のどに悩みがある20〜40代の男女500人にアンケートを実施。その結果とともに、耳鼻咽喉科専門医による「のどの痛みをこじらせないコツ」もご紹介します。

困ったのど(喉)の悩み、あなたが感じることが多いのは?

(左)自分は“のどが弱い”と感じますか?(右)のどの痛みを感じるのはどの季節ですか?(左右ともに単一回答)

(Yahoo!特別企画調べ:のどに悩みがある20〜40代の男女500名を対象とした「のどの痛みに関するアンケート」調査/左右ともに単一回答)

のどが痛かったり、イガイガを感じたりすると、それが気になって仕事に集中できないなど日常生活に支障をきたしてしまうことも少なくありません。

今回行った「のどに悩みがある方」へのアンケートでは、なんと8割の人が「自分は“のどが弱い”」と感じていることが明らかになりました。さらに「のどの痛みを感じるのは、どの季節ですか?」という質問には、約半数の人が「季節に関係なくたびたび(のどの痛みを)感じる」と回答しています。

一年を通してのどに不安を感じていたり、痛みがつきまとったりというのは、本当にやっかい。のどに違和感が生じるたび「ああ、またか……」とゆううつな気持ちになってしまいますよね。

のど(喉)の痛みを感じたら、飴やドロップをなめたり、
うがいをしたりする人が多数

では、のどに違和感や痛みが生じたとき、多くの人はどのような対策をしているのでしょうか?

のどの痛みを感じたとき、自分でどんな対策をしますか?(複数回答)

(Yahoo!特別企画調べ:のどに悩みがある20〜40代の男女500名を対象とした「のどの痛みに関するアンケート」調査/複数回答)

「のどの痛みを感じたとき、自分でどんな対策をしますか?」という質問に対する回答で最も多かったのは「飴・ドロップをなめる」と「うがいをする」が同率で61%。他にも、こまめに水分をとったり、ドラッグストアなどで薬を買ったりといった対策をしている人が多いようです。

では、そもそもどうしてのどの違和感や、痛みが生じてしまうのでしょうか? そして、のどのトラブルをこじらせない方法はあるのでしょうか?

知っているようで知らないそんな疑問に、のどの悩みの専門家である、耳鼻咽喉科専門医の鳴戸理佐先生に答えていただきました。

耳鼻咽喉科の専門医が教える
のど(喉)が痛くなるメカニズムと、
こじらせないための対策は?

●今回教えてくれるのは●
五反田なると耳鼻咽喉科 院長 鳴戸 理佐 先生

日本耳鼻咽喉科学会所属、日本耳鼻咽喉科学会専門医。藤田保健衛生大学医学部卒業後、医療法人尚豊会みたき総合病院で医長を務めるなどしたのちに、2017年五反田なると耳鼻咽喉科を開院。ていねいでやさしい説明・診療を心がけている。

どうしてのど(喉)に違和感が生じたり、痛くなったりするの?

のどが痛くなる原因はいくつかありますが、そのひとつに「ウイルスや病原菌がのどに付着すること」があげられます。鼻の奥からのどにかけてウイルスや病原菌が付着すると、それを退治するために、ウイルスの場合はリンパ球、病原菌の場合は白血球が中心となって働くのですが、これにともなって引き起こされる炎症反応が原因で、のどの違和感や痛みが生じるのです。

のど(喉)が痛くなりやすい時期はある?

のどの痛みの原因になりやすいウイルスや病原菌は、1年を通して私たちの身のまわりにあふれています。秋冬に活発になるものの一例として、コロナウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、A群溶連菌などがありますが、春と秋にはライノウイルス、夏から秋にかけてはアデノウイルスや溶連菌などが、休みなく活動しているのです。
季節にかかわらず、オフィスや繁華街はもちろん、人が集まる場所であればどこにでもウイルスや病原菌がいると考えてください。

では一体、どうすればのどにウイルスや病原菌が付着するのを防げるの?というと、まずは「のどを乾燥させないこと」と「免疫力を落とさないこと」が大切。飴をなめてのどを常にうるおすようにしたり、十分な睡眠とストレス発散・自分に合った生活習慣によって免疫力を高めたりすると良いでしょう。

こじらせないための対策は?

「のどに付着したウイルスや病原菌を、殺菌・消毒する」というのは、のどの違和感や痛みをこじらせないための、対策のひとつ。そして、殺菌・消毒に有効な成分のひとつに「ヨウ素」があります。「ヨウ素」というのは海藻類にも多く含まれる天然成分で、古くから殺菌・消毒に使われてきました。

まずはのどが痛くならないように、のどを乾燥させないことと、免疫力を高めることを心がけましょう。そして、「あれっ?なんとなくのどがおかしいな」と感じるくらいの早めのタイミングでの対処が大切ですよ。

※この記事はYahoo! JAPANに2018年10月に掲載された記事の転載です。