医師監修
18種類の生薬からなる
“防風通聖散”とは

健康診断、年々結果が悪くなっていませんか?
特に歳をとるにつれて”内臓脂肪”の蓄積には注意が必要です。
おなかが出てきて、見た目の印象が変わるのはもちろん、放っておくと様々な生活習慣につながると言われています。
漢方”防風通聖散”について、大阪大学の福原先生にお話を伺いました。

(福原先生に依頼して頂いたコメントを編集して掲載しています)

監修:大阪大学大学院医学系研究科
肥満脂肪病態学寄附講座准教授

福原淳範 先生

主な専門分野 内分泌・代謝内科学
主な学会活動 日本肥満学会(評議員)

防風通聖散とは?
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、18種類の生薬からなる漢方薬であり、『宣明論』(せんめいろん)という古い漢方の医学書に収載されている薬方です。
東洋医学において防風通聖散は、暴飲暴食などによって蓄積した体内の毒(食毒、水毒など)を改善すると考えられており、現代では肥満症などに用いられています。
効能効果は、「体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮ふ炎、ふきでもの(にきび)」となります。
おなかが緩くなるのは
“効き目のサイン”!?
便秘の原因としては、腸内の動きが悪くなっていることや水分が不足して硬い便となってしまうことがあります。18種類の生薬からなる防風通聖散は、便を柔らかくし腸内の動きを促進する効果があります。

最近の研究では、防風通聖散は腸内細菌の中の善玉菌を増やすことで腸管機能を改善させ、体重減少をもたらす効果があることが判明しました。また、交感神経を刺激することで脂肪を分解したり熱産生促進作用を発揮したりすることで代謝を上げる効果がある事もわかっています。

このように、便が緩くなることは”効き目のサイン”とも言え、腸管機能や脂肪組織に働きかけて、便秘改善を期待できる漢方薬として注目されています。