
- <後藤先生のプロフィール>
- 後藤 尚(ごとう たかし)
- 1986年弘前大学医学部卒業。同大旧第三内科で学位取得。
ヘルシンキ大学で臨床研究従事後, 2002年から秋田赤十字病院代謝内科で勤務中。
日本肥満学会 専門医・指導医, 肥満症治療学会評議員,
日本糖尿病学会 研修指導医・評議員, 秋田大学医学部臨床教授
※弊社から後藤先生に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。
肥満とはどのような状態か
肥満とは、体内に脂肪が過剰に蓄積した状態のことです。医学的にはBMI(ボディ・マス・インデックス)を用いて評価され、日本ではBMIが25以上を「肥満」としています。日本肥満学会では、肥満が原因で健康に支障をきたす状態を「肥満症」と定義し、治療が必要なケースとされています。※1
肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」があります。特に内臓脂肪型肥満は、内臓の周りに脂肪がたまりやすく、見た目では判断しにくいものの、生活習慣病などの健康リスクが高いのが特徴です。※2

肥満や内臓脂肪が引き起こす生活習慣病
肥満や内臓脂肪の問題は、体重の増加にとどまらず、代謝や血管の働きにも深刻な影響を及ぼします。ここでは、それぞれの疾患と肥満・内臓脂肪の関連性について詳しく解説します。※3
糖尿病
肥満や内臓脂肪が増えることで、血糖値を下げる体の働きが低下し、血糖が高い状態が続きやすくなります。特に内臓脂肪が多いとその影響が顕著で、2型糖尿病の発症リスクが高まります。
高血圧
内臓脂肪が増加すると、交感神経が活発になり、血管が収縮しやすくなって血圧が上がります。また、腎臓の働きにも影響を与え、ナトリウム(塩分)を体内にため込みやすくなり、それを薄めるために体内の水分が増加し、さらなる血圧上昇を引き起こします。
脂質異常症
脂質異常症は、血液中の脂質バランスが崩れた状態です。肥満では、中性脂肪(トリグリセリド: TG)が増え、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が減少する傾向にあります。これにより血管の健康が損なわれ、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。
睡眠時無呼吸症候群
首や気道の周囲に脂肪がたまると、気道が圧迫されやすくなります。その結果、呼吸の通りが悪くなり、睡眠中に呼吸が一時的に止まる睡眠時無呼吸症候群が起こりやすくなります。
早めの対策が必要な理由
生活習慣病は初期段階で自覚症状がほとんどないため、症状が進んでから気づくことが多い病気です。たとえば、糖尿病や高血圧は初期段階では異常を感じないまま進行し、気づいたときにはすでに合併症が発症していることもあります。そのため、早期発見と早めの対策が重要です。
特に、内臓脂肪は見た目では判断が難しく、知らない間に蓄積されてしまい、さまざまな健康リスクを高めます。内臓脂肪型肥満は、外見に現れにくい「隠れ肥満」として多くの人に潜在的なリスクを抱えさせ、気づかないうちに生活習慣病へと進行する可能性があります。
勤め先などで受けている方も多いと思いますが、健康診断は生活習慣病のリスクを早めに見つけるのに役立ちます。以下のような検査項目を通じて、生活習慣病の兆候を見逃さず、適切な対策を取ることができます。

肥満・生活習慣病改善のための具体的な方法
食事の見直し

肥満を改善するには、野菜や食物繊維を意識して取り入れ、糖質や脂質の摂取を控えることが大切です。特に、加工食品やジュースに含まれる「隠れた糖分」にも気をつけましょう。また、魚や豆類、肉などのタンパク質を適度に摂ることで、筋肉量を維持し、基礎代謝の低下を防ぎます。
ビタミンやミネラルをバランスよく含んだ食事は、免疫力を高め、代謝機能をサポートします。肥満例では体脂肪がビタミンDに結合し、ビタミンDが血中に入るのを阻害することからビタミンDが低下していることも多く、きのこ類で補充するのもよいでしょう。
こうした工夫を日々の食事に取り入れることで、無理なく健康的な体重管理が目指せます。
運動習慣の確立

肥満改善には、有酸素運動を取り入れるのが効果的です。ウォーキングやジョギングを週に3~5回、1回30分以上行うことを目標にしましょう。有酸素運動は内臓脂肪の減少に適しており、続けることで脂肪燃焼が促進されます。また、体重が減る際に必ず筋量・筋力は減少してしまいますが、筋力トレーニングで筋肉を保持することで基礎代謝を高めることはリバウンド防止に効果的です。
例えば、スクワットや腕立て伏せなどのシンプルな筋トレを日常的に取り入れると良いでしょう。さらに、階段を使う、こまめに歩くなどの軽い運動も、日常生活の中で活動量を増やし、運動効果を高めます。
漢方の活用

運動や食事のみでは効果を感じにくいかもしれません。そんな時は、漢方を使ってみるのも一つの手です。
ただし、漢方はあくまで補助的な手段であり、食事や運動と組み合わせて使うことが大切です。自分の体質や生活スタイルに合った方法を選び、医師や薬剤師に相談しながら適切に活用しましょう。
後藤先生、詳しい解説ありがとうございました!
肥満や内臓脂肪の改善には、生活習慣の見直しが欠かせませんが、年齢とともに燃えにくくなった内臓脂肪を分解・燃焼するには補助的なサポートが有効です。そこでDoctorsMe編集部がおすすめしたいのが、小林製薬の『ナイシトール』です。

ナイシトールの肥満症や便秘に効果を発揮するメカニズム
イシトールは、年齢とともに燃えにくくなったお腹の内臓脂肪や皮下脂肪の「分解」と「燃焼」の両方を活性化する働きがあります。この2つの活性化によってお腹の脂肪を落としていきます!
さらにナイシトールには腸の働きを良くして便通を改善する働きもあります。

防風通聖散を国内最大量※配合
漢方である防風通聖散には、18種類もの生薬が配合されており、脂肪の分解・燃焼に効果を発揮します。ナイシトールは防風通聖散の中で生薬を国内最大量※配合しています。
※日本薬局方防風通聖散エキス内

※専門家のコメントは商品の推奨及び、商品の効果効能を保証するものではありません。
※以上は、小林製薬からの依頼に基づき、『Doctors me』が作成した記事を掲載しています。