いぼ痔の原因と対処法いぼ痔の原因

人にはなかなか聞けない…
ちゃんと知ってる?
いぼ痔のこと。

いぼ痔(正式には痔核じかくといいます)の
発症には普段の生活習慣が大きく関わっています。
ここでは、いぼ痔の原因になりやすい
生活習慣について解説します。

いきむ、肛門に圧力がかかる生活習慣

  • 便秘・下痢
    便秘下痢の排便異常はいぼ痔の大きな原因のひとつです。便秘で排便時にいきむと肛門付近に圧力がかかり、静脈叢(じょうみゃくそう)がうっ血していぼ痔ができやすくなります。下痢の場合でも、便が勢いよく排出されるときに肛門に負担がかかりやすくなります。
    便秘・下痢

    便秘・下痢

  • 重い物を扱う
    仕事や筋トレ
    重いものを扱う仕事に従事する人は腹圧がかかりうっ血を来し、いぼ痔を発症しやすいと言えます。また、筋トレ、特にバーベルやダンベルなどを持ち上げる筋トレなどはいきむため、いぼ痔のリスクを高めます。
    筋トレ・重い物

    筋トレ・重い物

  • 妊娠・出産
    妊娠、出産をきっかけにいぼ痔になることもあります。妊娠中は、ホルモンバランスの変化で便秘になりやすいこと、また、子宮が大きくなって直腸周辺の血管を圧迫すると、うっ血を起こしやすくなります。出産時にいきむことも、いぼ痔発症の原因になることがあります。授乳期も脱水になり便秘になり易いと考えられています。
    妊娠・出産

    妊娠・出産

血流を悪化させる生活習慣

  • 長時間
    座りっぱなしの生活
    長時間座っていると肛門付近の血管が圧迫されて血流が悪化し、肛門クッションのうっ血・腫れの原因になります。デスクワークや長距離運転などで座りっぱなしの生活習慣はいぼ痔のリスクを高めます。日本人は世界一、座っている時間が長い国民というデータもあるので注意しましょう。
    血流を悪化させる生活習慣

    血流を悪化させる生活習慣

  • 冷え性
    気温の低さ、冷房の効き過ぎなどから体が冷えて血流が悪くなることがあります。また、女性はホルモンバランスの乱れによって「冷え」を起こす方もいます。体が冷えると肛門周辺でも血流が悪くなり、いぼ痔を発症・悪化させる原因になると言われています。
    冷え性

    冷え性

  • 運動不足
    運動不足は全身の血流を悪くし、肛門付近のうっ血を招いて、いぼ痔のリスクを高めます。特に女性は男性よりも筋肉量が少なく、筋肉のポンプ機能が働きにくいため、全身の血流が悪くなりがちです。
    運動不足

    運動不足

食生活

  • 香辛料など
    刺激物の過剰摂取
    唐辛子や胡椒などの香辛料は、消化されずに便として排出されるので、とりすぎると腸の粘膜や肛門が刺激されます。またアルコールの飲み過ぎも下痢を起こしやすくなり、いぼ痔の原因になる場合があります。
    刺激物の過剰摂取

    刺激物の過剰摂取

  • 食物繊維の
    摂取不足
    食物繊維は、腸のぜん動運動を促進したり便の量をかさ上げしたりして、スムーズなお通じのために良い働きをします。食物繊維の摂取が少ない食生活は便通の乱れを引き起こしやすく、便秘や下痢の原因となります。
    食物繊維

    食物繊維

宮崎道彦先生

宮崎道彦先生

医療法人道仁会 道仁病院 病院長
1990年関西医科大学を卒業。大阪大学消化器外科(旧第二外科)、洛和会音羽病院 大腸肛門科 副部長、国立病院機構大阪医療センター 外科(大腸肛門疾患担当)などを経て、2008年医療法人道仁会道仁病院の病院長に就任。「大腸肛門病センター」を掲げ、地域に密着した厚いサポートと専門性の高い医療を提供している。『肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛・直腸脱)診療ガイドライン』の執筆にも携わる肛門疾患のスペシャリスト。
日本大腸肛門病学会専門医・指導医、日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化管学会専門医、麻酔標榜医

※弊社から宮崎先生に依頼をし、いただいたコメントを編集して掲載しています。

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