小林製薬のサステナビリティ

トップメッセージ

小林製薬グループのCSR

事業活動を通じてお客さまに貢献

小林製薬グループは、「人と社会に『快』を提供する」という企業理念や「“あったらいいな”をカタチにする」というブランドスローガンのもと、お客さまがより快適に暮らせるよう、常にお客さまのお困りごとを解決する製品を開発し続けています。

製品開発においては、製品が安心・安全であることはもちろん、どんなお役に立つ製品かがすぐ分かること、誰にとっても使いやすいこと、効果をしっかり実感していただけること、使用後も捨てやすく、ゴミが少ないこと等、常にお客さま目線で“あったらいいな”をカタチにし続けることにこだわってきました。その実践を継続していくことこそが社会貢献そのものであり、私達のCSRだと考えています。

地域社会・自然環境への『快』を追求

地域社会・自然環境においても、小林製薬グループならではの様々な『快』を提供しています。
小林製薬グループでは、長年トイレ環境を快適にすることを追及してきたので、社会貢献活動の1つとして地域社会のトイレ環境の改善に取り組んでおります。例えば、小学校の用便のしにくい和式トイレを洋式トイレに改修する「小学校に洋式トイレプレゼント」や、世界自然遺産へ環境負荷の少ないバイオトイレを寄贈する活動を行っています。

自然環境に対しては、使用エネルギーや廃棄物の削減、リサイクルの推進など、目標数値を定めて自然環境への負荷低減に努めています。

小林製薬グループは、今後も健全な事業成長と社会的課題の解決を両立しながら、お客さま、地域社会、自然環境にとっての『快』を追求することで、様々なステークホルダーの皆さまから支持される企業を目指してまいります。

小林章浩の写真
小林製薬株式会社
代表取締役社長

小林章浩の署名

サステナビリティ推進担当役員メッセージ

全従業員がサステナビリティ経営に取り組み、持てる経営資源を最大限に活用

当社の経営理念では「人と社会に素晴らしい『快』を提供する」と定めています。サステナビリティの重要性が高まる中、持続可能な社会の実現に向けて、しっかりと責任を果たしていかなくてはなりません。

取り組むべきは、環境への貢献、社会への貢献、イノベーションの継続、そして信頼に応えるガバナンス体制の強化です。

環境への貢献については、当社では1990年代から取り組みを強化し、2001年には「小林環境宣言」「環境行動指針」を策定しており、地球環境への負荷を最小限に抑えるため、廃棄物の削減、GHG排出量の削減、製品開発やサプライチェーンにおける持続可能性の向上に努めています。

社会への貢献については、人権はもとより健康と福祉の向上に最大限の貢献をすることを使命だと考えています。

また、創造と革新を信条とする当社においては、引き続き、新しい技術や研究に挑み続け、未来の暮らしに貢献する優れた製品やサービスの開発を行うことが求められていると思います。

そして、それらの活動を力強く、持続性を持って実行するためにも、透明性と公正性を堅持し、迅速かつ積極果敢な意思決定を行えるガバナンス体制を磨き上げねばなりません。

全従業員がサステナビリティ経営に取り組み、持てる経営資源を最大限に活用することで、国際社会や地域と良好な関係を築き、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

山根聡の写真
専務取締役
サステナビリティ経営本部 本部長

山根 聡

マテリアリティ

小林製薬グループは、グループの事業を進めながら持続的な社会の実現に貢献していくことで、経済的価値の創造と社会的価値の創造をともに実現することを目指しています。
2017年に「ステークホルダーからの期待・要請の高さ」と「当社ビジネスモデル・中期経営計画との関連性の高さ」の両観点から、当社グループが優先的に取り組むべきサステナビリティ課題について検討を重ね、25項目をマテリアリティとして特定しました。当時、各項目については、国際的なガイドライン等を参考に網羅的に抽出されたものをもとに議論を行い、選定しました。
このたび、新中期経営計画(2023-25年)を策定するにあたり、これまでの当社の活動成果から、各項目について整理を行い、また当社のアイデンティティ、パーパス等を考慮し、2023年にマテリアリティを更新しました。

マテリアリティの更新図

サステナビリティ委員会

2024年、マテリアリティの取り組みを加速させるためサステナビリティ委員会設置しました。
マテリアリティを軸に下部組織として5つの推進会議を設置し、活動しています。

サステナビリティ委員会相関図

サステナビリティ基本方針

小林製薬グループは、「人と社会に素晴らしい『快』を提供する」経営理念の実践が、人、社会、環境との調和を図り、持続可能な社会への貢献と企業としての持続可能な成長につながると考えています。
このことは、まさに「社会のサステナビリティ」と「小林製薬グループのサステナビリティ」を同期化させることであり、これまで世の中にない製品を生み出すことで新しい生活習慣を作り、新市場を創造してきた小林製薬グループに新たな成長の可能性をもたらします。さまざまな社会課題に視野を広げ、一人ひとりの暮らしの中の見過ごされがちな「お困りごと」を発見し、製品・サービスを通じて、「誰ひとり取り残さない社会」の実現に貢献します。

「人」、「社会」、「環境」と私たち

社員一人ひとりが自分らしさを発揮して、”あったらいいな”をカタチにするために、多様なアイデアを生み出す自由闊達な企業風土を大切にしています。この企業風土を醸成する制度や仕組み、キャリア開発支援、成長実感をテーマとした人事制度、働き方の多様性を実現する環境整備等、社員一人ひとりから生み出される価値を最大化する取り組みに投資し、企業価値の創造につなげることを目指します。また、小林製薬グループ人権方針に従い、対話を通じてサプライチェーン全体の人権尊重に取り組みます。

社会

一人ひとりのお困りごとを解決する”あったらいいな”の先にある社会課題にアプローチし、アイデアをカタチにすることで、健康と福祉の向上に貢献します
人々が暮らしの『快』を実感できる社会貢献活動の推進、さまざまなステークホルダーと連携し相互の強みを生かした取り組み、社員の専門的なスキルや知識を活かした活動等を行うことで、地域社会との共生と発展を目指します。

環境

私たちは、豊かな自然や地球環境の支えがあるからこそ事業を営んでいることを忘れず、資源の有効な利用に努めます。また、カーボンニュートラルや循環型社会への移行、生物多様性の保全など、世界共通の環境課題に真剣に向き合い、ステークホルダーと力を合わせ、その解決のためのアイデアを製品・サービスとしてカタチにすることでこの課題に取り組みます。

English

SDGs達成への貢献

持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年に国連総会で採択された2030年までに達成すべき世界共通の目標です。小林製薬では、事業活動やESGの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

社内浸透のための取り組み

ESG視点で経営を磨くため、取締役会においてESGの現状と課題を協議し、重要テーマを特定して全社戦略としてPDCAを回しています。役員研修においても、国際的な流れや企業に求められる変化について研修を実施。ビジネスモデルや重要な経営資源など、当社課題について意見交換を行っています。
従業員に向けてはグループ報で連載を組み、理解促進に努めています。また、2019年度よりグループ経営方針をはじめ、各事業部方針にもESGの要素を盛り込みました。従業員一人ひとりが日々の業務の中でESG視点を持ち、業務改革・意識改革を行うことで、会社全体としてESGを推進し、持続的成長を目指します。

ステークホルダーとのかかわり

小林製薬では、「社会にとっての“あったらいいな”をカタチにする」ことをテーマに、事業活動を通じた「社会的価値」と「経済的価値」の同時実現を目指し、積極的に展開しています。NPO・地域社会・行政などの幅広いステークホルダーと連携・協働しながら進めていきます。

小林製薬のステークホルダー

情報開示方針

小林製薬グループでは、経営の方向性や戦略、事業概況に加え、ESG活動などの非財務情報を総合的に取り入れた「統合報告書」を発行しています。当ウェブサイトでは、統合報告書に掲載できなかった活動やデータなどを付加して、すべてのステークホルダーの皆さまの様々な関心事にお応えする情報をご提供します。

対象期間

2022年1月1日~12月31日までの活動を中心に、一部それ以前からの取り組みや直近の内容を含む。

対象範囲

基本的には小林製薬株式会社および連結の国内・海外グループ会社を含む小林製薬グループを対象としていますが、一部データや記載内容によって対象範囲が異なるため、その場合は各項目に記載しています。