マネジメントメッセージ

経営とサステナビリティを統合し、国内外でのあらゆる社会的な責任を遂行
小林製薬は経営理念を“人と社会に素晴らしい「快」を提供する”と定めています。年々グローバルな規模でサステナビリティの重要性が高まる中、当社も社会的責任を真摯に果たすことで持続可能な社会の実現に貢献していかなければなりません。そのために「品質と安全」を第一に、環境と社会への貢献、そして信頼に応えるガバナンス体制を強化していきます。
環境への貢献については、カーボンニュートラルに向けたGHG排出量の削減、生物多様性保全、資源循環に取り組みながら、製品開発やサプライチェーンにおける持続可能性の向上に努めています。
社会への貢献については、「お客様ファースト」をなによりも大切にします。お客様とはあらゆるステークホルダーの皆様です。当社は国内外で事業を展開する企業として、人権を尊重し、製品・サービスを通じて社会課題の解決に貢献していくことを目指します。これは当社のパーパス「見過ごされがちなお困りごとを解決し、人々の可能性を支援する」を従業員一人ひとりが実行することで実現できると信じています。そして、これらの活動を力強く、持続的に実行するためにも、透明性と公正性を堅持し、迅速かつ果敢な意思決定ができるガバナンス体制を今一度磨いてまいります。
サステナビリティの取り組みは未来に向けた投資です。私たちは長期視点に立ちながら、経営とサステナビリティの統合に粘り強く取り組んでいきます。
小林製薬株式会社
代表取締役社長
豊田 賀一

サステナビリティ経営のさらなる推進とステークホルダーとの対話の強化
当社グループは2025年1月1日付で組織変更を行い、これまでサステナビリティ経営本部にあったサステナビリティ戦略推進部門を財務本部内のIR部に移し、新たな体制となりました。
この体制は、経営における財務情報と非財務情報の統合を図り、持続可能な社会への貢献と企業としての持続可能な成長の両立を目指すものです。
サステナビリティの重要性が増すなか、当社に対してのステークホルダーの皆様からの期待や要請も日々高まってきています。私たちは、持続可能な社会の実現に向けてその期待に応えられるよう、さらなるサステナビリティ経営の強化に取り組んでまいります。
具体的には、環境保護や人権尊重といった重要な社会課題に積極的に取り組み、そして信頼に応えるガバナンス体制を構築いたします。
環境面では、気候変動対策や循環型社会の実現、生物多様性保全への取り組みを進めていきます。
人権尊重においては、「小林製薬グループ人権方針」に基づき、すべてのステークホルダーに対する人権への負の影響を特定し、防止・軽減するための人権デュー・ディリジェンスを推進します。
加えて、私たちは定期的に取り組みの実効性を評価し、その結果を透明性をもって情報開示していくことで、社会的責任を果たしてまいります。
さらに、サステナビリティ経営の推進には、さまざまなステークホルダーの皆様との対話が必要不可欠です。お客様、お取引先様をはじめ、株主・投資家の皆様、地域社会の皆様、従業員等との対話を積み重ねていき、いただきましたご意見を経営に反映させ、また説明責任を果たすことで、持続可能な社会への貢献と企業価値の向上に努めてまいります。
小林製薬株式会社
執行役員
サステナビリティ推進担当
中川 由美