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- News Letter -
トイレ改装後の子どもの変化
低学年時の「トイレ教育」の重要性
- 学校現場の「生の声」を大調査 -

小学生・保護者に聞きました!
小林製薬「小学生のトイレ実態調査2019」結果発表!

●進む小学校トイレの洋式化も、依然として残る和式トイレ
●過半数の子どもが学校でうんちをすることに抵抗感
●抵抗感の理由は、「恥ずかしいから」「落ち着かないから」「からかわれそうだから」

過去の洋式トイレ寄贈校に聞きました!
「小学校に洋式トイレプレゼント!」寄贈校にアンケート&インタビュー

●洋式トイレ設置で良い変化が起こったのは97%
●トイレを「きれいに使うようになった」「我慢しなくなった」の声
●低学年の子どもほど学びを吸収、低学年時のトイレ教育が効果的

小林製薬の社会貢献活動
「小学校に洋式トイレプレゼント!」2019年度実施レポート

  • 「小学校に洋式トイレプレゼント!」2019年度実施レポート
  • 「小学校に洋式トイレプレゼント!」2019年度実施レポート

「小学生のトイレ実態調査2019」結果発表!

この度、当社では「小学生のトイレ実態」に関するWEBアンケートを実施し、調査結果をまとめました。(2010年より8回目)

■洋式化が進むも、今なお残る和式トイレ

本調査によると、2010年に比べ小学校のトイレの洋式化は着実に進んでいます。しかし、依然として「和式トイレが多い学校」が3割以上あることがわかりました。【図1】

お子さまが通う小学校のトイレ形態

■学校でうんちをしたがらない子どもたち、依然として残るトイレ環境の問題

学校トイレの洋式化が進んでいる一方、学校でのうんちに抵抗を感じている児童の割合は依然として54%に上ります。
その理由として、「恥ずかしいから」「落ち着かないから」「からかわれそうだから」が上位を占めています。【図2左】
また、和式トイレが多い学校では、「和式トイレが苦手だから」「トイレが汚いから」といったハード面の理由が3割以上もあり、トイレ環境の影響は大きく、改善の必要性が高いことが分かります。【図2右】

学校でうんちをすることに抵抗を感じる理由

《調査概要》『小学生のトイレ実態調査2019』

■調査対象:
全国の小学生がいる母親(25-49歳)と一緒に
答えてもらう子ども(1年生~6年生 男女) 計624サンプル
■調査方法:
インターネット調査
■実施時期:
2019年8月

洋式トイレ過去寄贈校へアンケート調査を実施しました!

今年度は過去に弊社の社会貢献活動で洋式トイレを寄贈させていただいた小学校を対象にアンケート調査を実施し、洋式トイレ寄贈による児童の変化をしらべました。

■ハード面の改善で児童に良い変化

本調査によると、洋式トイレの寄贈によるトイレ環境の改善で児童に「良い変化」があった小学校は97%にも上りました。【図3】

児童に「良い変化」はありましたか?

■トイレ洋式化により「我慢しなくなった」「綺麗に使うようになった」の声

児童に現れた変化では、「トイレを綺麗に使うようになった」が約8割、「トイレを我慢しなくなった」が6割以上に上りました。【図4】
和式トイレが原因でトイレを使うのをためらっていた状況が改善したことに加えて、トイレを綺麗に使おうという気持ちが生まれたことが伺えます。

児童にどんないい変化がありましたか?

■「洋式トイレが増えて欲しい」に加えて「キレイを維持する支援」への期待

一番多い要望としては「洋式トイレが増えて欲しい」が約8割となりました。依然として「洋式トイレ」が不足していることが分かります。【図5】
また、「トイレをキレイに維持する方法が知りたい」「トイレ清掃について特別授業などをして欲しい」など、トイレ環境の改善についての“ソフト面での支援”についても多くの期待の声が寄せられました。【図5】

トイレに関して要望はありますか?

《調査概要》『過去寄贈校へのアンケート2019』

■調査対象:
当社「小学校に洋式トイレプレゼント!」で洋式トイレを
寄贈させていただいた全国の小学校 計 29サンプル
■調査方法:
メール調査
■実施時期:
2019年8月

洋式トイレ過去寄贈校の校長先生にインタビューを実施しました!

今年度は過去に洋式トイレ寄贈させていただいた小学校を訪問して、トイレ環境改善によって子どもたちに起こった変化を先生に伺ってきました。

坂上 澄夫 校長
お話いただいた先生
豊中市立寺内小学校
坂上 澄夫 校長
  • 寺内小学校さまには2017年8月に弊社の「洋式トイレプレゼント」へご参加いただきました。
  • はい。男女トイレそれぞれ1台ずつ和式トイレから洋式トイレに交換してもらい、さらに床フロアを乾式のシートに張り替えていただきました。どの場所のトイレを改修していただくかは悩んだのですが、小学1年生用のトイレに決めました。
    坂上澄夫
  • それまで新1年生のお子さまを持つ保護者のみなさまへの説明会で「和式トイレのトレーニングを入学前にしておいてほしい」とのお願いをしていたのですが、「和式トイレを洋式トイレにしてほしい」という意見が寄せられていました。また、保護者の方に実際にトイレを見学してもらうと、「キレイにしてほしい」という要望も多かったのです。
    坂上澄夫
  • 洋式トイレ改修後は、変化がありましたか?
  • 1年生の保護者のみなさまの心配する声は少なくなりましたね(笑)
    坂上澄夫

■トイレ改装後の子どもたちの変化

  • 改装されたトイレを使う1年生の子どもたちの反応はいかがでしたか?
  • トイレを使う子どもたちの動きが目に見えて変わりました。洋式トイレ化の効果ももちろんあるのですが、乾式(防臭シート床)に替えていただいたことで見た目にキレイになっただけでなく、反射光も増えトイレ全体が明るくなりました。さらに、トイレの入り口にある扉自体をオープンにしたこともあり、子どもたちがより自然な形でトイレに入れるようになりました。

    トイレ改装後の子どもたちの変化

    坂上澄夫
  • トイレの改装で、子どもたちの生活に変化はありましたか?
  • 1年生がトイレを使いやすくなったことはもちろんですが、掃除のやり方も変わりました。1年生のトイレはお世話係である6年生が行っているのですが、乾式の床になったことで、水洗い・ブラシがけ作業がなくなりとても楽になりました。また、掃除が楽になっただけでなく、キレイな状態を維持しやすくもなりました。
    坂上澄夫
  • それは素晴らしい効果ですね。逆に、洋式トイレや乾式床になったことで出てきた問題などはありませんか?
  • 掃除のスタイルが変わったので、6年生は掃除のやり方を新たに学びなおす必要があったことくらいでしょうか。もしかすると2年生になったときに「1年生のトイレが良かった」と感じた子どもはいるかもしれませんね。
    坂上澄夫
  • 1年生用のトイレ以外の学校トイレについて、依然として残る「困りごと」が何かあるでしょうか?
  • 子どもたちが大便をするのを嫌がる理由に「安心してできないから」という大きな要素があります。個室トイレの間仕切りは簡素な造りのものが多く、音が漏れないか?のぞかれないか?と、子どもたちは心配になります。トイレは本来、安心できる場所でなければいけません。予算の都合もありトイレの個室の構造は改良されづらいものですが、学校トイレを落ち着いて使えない子どもたちがいるという問題への意識が教育の場でまだまだ足りないのではないかと感じています。

    トイレ改装後の子どもたちの変化

    坂上澄夫

■低学年時の「トイレ教育」の重要性

  • 学校トイレで大便をする子どもは少なく、高学年ほど学校ではしなくなります。私は中学校の教員をしていたことがあるのですが、中学生はほとんど学校で大便をしません。
    坂上澄夫
  • 高学年ほど大便をしづらくなるというのは何となく理解できます。
  • 高学年ほど大便をしないのですが、低学年のうちに「トイレは恥ずかしいことではない」、「排便は大切だ」ということを授業で学ぶのはとても良い影響があります。低学年の子どもほど素直に学びを吸収してくれるからです。家庭で「トイレは恥ずかしいことではない」と教えられている子どもは、実は学校でもトイレを問題なくできる傾向にあります。
    坂上澄夫
  • トイレ教育は家庭内でも必要なのですね。特に小さなうちに正しく学ぶことが大切なのですね。
  • 御社に排便を推奨する「特別授業」をしていただいたことを本当に感謝しています。ベンキィー博士による授業を子どもたちは楽しんで学んでくれました。低学年でトイレの大切さを学びトイレを使うことを習慣化できれば、高学年になってもトイレに抵抗がなくなるものです。だれもがトイレを使うことをためらわないという、良い循環ができればと思います。そういう意味で、御社の特別授業は意義があると思います。これからもぜひ実施して欲しいです。

    低学年時の「トイレ教育」の重要性

    坂上澄夫
  • お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。弊社の今後の取り組みに役立てさせていただきます。

小林製薬の社会貢献活動
「小学校に洋式トイレプレゼント!」9回目を迎えました!!

当社では、社会貢献活動の一環として、小学校のトイレ環境の改善を目的に、2010年より「小学校に洋式トイレプレゼント!」(旧「トイレぴかぴか計画」)を実施しています。
今年度で9回目を迎える本活動では、小学校10校へ和式から洋式トイレへの改修に加えて、床を乾式(防臭シート)に変更するなどハード面のトイレ環境の改善を行いました。

2019年度 実施校(10校)

和式トイレを洋式トイレに変更しました
和式トイレを洋式トイレに変更しました

床を湿式(タイル)から乾式(防臭シート)へ変更しました
床を湿式(タイル)から乾式(防臭シート)へ変更しました

また、「ベンキィー博士のトイレ授業」として、排便の大切さを伝える特別授業を実施することで、ソフト面のトイレ環境の改善も行っています。

ベンキィー博士がうんちの大切さを児童に教えます
ベンキィー博士がうんちの大切さを児童に教えます

授業の最後は全校生徒で行う「うんちっち体操」
授業の最後は全校生徒で行う「うんちっち体操」

当社では社員参加型の社会貢献活動の推進を掲げており、小学校の快適なトイレ環境づくりを目指して、これまで洋式トイレの寄贈活動や排便の重要性を学ぶ「トイレ授業」を実施してきました。これらの活動は、当社社員にとっても、経営理念である“快”の追求を改めて見つめ直す、良い機会となっています。

今後も当社では、従業員とともに子どもたちのトイレ環境の改善に向けて取り組んでまいります。

現在の実施数 120校

以上

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