ニュースリリース
<小林製薬 2020年7月 マスクの使用実態調査>
5人に1人が体調不良を経験
マスク着用の長期間・長時間化に伴う悩みの実態
感染しない・させないの予防に加え、周囲の目も気になる
マスク着用による体調不良を感じたシーンは、屋外を抜いてオフィスが1位
調査の背景
厚生労働省から発表された、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例として「外出時や屋内でも会話をする時、人との間隔が十分とれない場合は、症状がなくてもマスクを着用する」と記載されているように、コロナ禍の現在、マスクは日常生活において必需品となっています。
マスクの品薄などを経て、マスク着用生活も半年が経とうとしている中、悩みも増えてきています。そこで今回2020年7月に直近1ヶ月のマスクの使用実態や着用に伴う悩みなどに焦点を当て調査いたしました。
総括
ポイント① “感染しない・させない”予防意識が定着。マスクの使用が長期間、長時間に
(1) 1週間のうち、マスク着用日数は平均5.6日、1日の平均着用時間は約7時間と長期間・長時間化
(2) 着用理由は、自身の感染予防(74.4%)、他者への感染予防(64.8%)に加え、周囲の目(40.0%)
ポイント② マスク素材は不織布に加え、布・ガーゼ素材使用も広がる
(1) マスク素材は、不織布(87.0%)、布・ガーゼ(31.1%)、冷感・ムレにくい素材の布・ガーゼ(10.6%)、冷感・ムレにくい加工の不織布(10.5%)と、布・ガーゼ素材の使用が広がる
(2) 布マスクの使用理由は、経済的(52.5%)、エコ(36.9%)、肌にやさしい(29.9%)
(3) 使い捨て不織布マスク1枚の平均使用日数は、1日(44.3%)が最多の一方、約4割(38.6%)は2日以上使用
ポイント③ 着用による悩みは「暑い」「息苦しい」が突出。対応策はこまめに外す
(1) マスク着用時に感じる悩みは、暑い(78.9%)、息苦しい(66.2%)、マスクの内側がムレる(53.0%)などの暑さ関連に加え、メガネがくもる(30.5%)、耳が痛い(22.6%)といった悩みも
(2) (1)のうち、“肌トラブル”に注目すると、肌が荒れる(男性5.7%<女性17.7%)、肌がかゆい(男性9.2%<女性16.9%)など、男性よりも女性の方が多く悩みを抱えている傾向
(3) 「暑い・マスクの内側がムレる」ことへの主な対策は、こまめにマスクを外す(23.0%)。一方、何もしないが半数以上(53.9%)
ポイント④ 5人に1人が体調不良を経験。屋外よりも職場で不調を感じている傾向
(1) 5人に1人はマスク着用中に体調不良を経験。主な症状は、頭がぼーっとする(50.0%)、頭痛(42.1%)
(2) 体調不良を感じたのは、外を歩いている時(48.5%)を抜いて、オフィスにいる時(53.6%)が最多
<調査設計>
- 1)調査方法:インターネット調査
- 2)調査対象者:20〜60代男女1000名
- 3)実施期間:2020年7月
文中および表中の数字は、小数点第2位を四捨五入しているため、全体の%が100%と異なることがあります。
調査詳細
ポイント① “感染しない・させない”予防意識が定着。マスクの使用が長期間、長時間に
(1) 1週間のうち、マスク着用日数は平均5.6日、1日の平均着用時間は約7時間と長期間・長時間化
Q.1週間のうち、マスクをつけている平均日数は何日ですか。(N=1000/数量回答) 平均値5.58日
Q.マスクを着用している日の1日あたりの平均着用時間は何時間ですか。(N=1000/数量回答) 平均値6.88時間
(2) 着用理由は、自身の感染予防(74.4%)、他者への感染予防(64.8%)に加え、周囲の目(40.0%)
Q.あなたがマスクを着用する理由として、あてはまるものすべてお選びください。(N=987/複数回答)
ポイント② マスク素材は不織布に加え、布・ガーゼ素材使用も広がる
(1) マスク素材は、不織布(87.0%)が圧倒的なものの、布・ガーゼ(31.1%)、冷感・ムレにくい素材の布・ガーゼ(10.6%)と、従来はあまり普及していなかった布・ガーゼ素材が広がる
Q.直近1ヶ月であなたがお使いになったマスクの素材としてあてはまるものをすべて教えてください。(N=987/複数回答)
(2) 布マスクの使用理由は、経済的(52.5%)、エコ(36.9%)、肌にやさしい(29.9%)
Q.あなたが布マスクをお使いの理由を教えて下さい。(N=358/複数回答)
(3) 使い捨て不織布マスク1枚の平均使用日数は、1日(44.3%)が最多の一方、約4割(38.6%)は2日以上と使用している
Q.使い捨て不織布マスク1枚につき、平均でどのくらい使い続けますか。洗って繰り返し使えるものは除いてお考えください(N=876/単一回答)。(N=89/MA)
ポイント③ 着用による悩みは「暑い」「息苦しい」が突出。対応策はこまめに外す
(1) マスク着用時に感じる悩みは、暑い(78.9%)、息苦しい(66.2%)、マスクの内側がムレる(53.0%)などの暑さ関連に加え、メガネがくもる(30.5%)、耳が痛い(22.6%)といった悩みも
Q.直近1ヶ月で、あなたがマスクを着用の際に感じたお困りごととして当てはまるものを全てお選びください。(N=987/複数回答)
(2) (1)のうち、“肌トラブル”に注目すると、肌が荒れる(男性5.7%<女性17.7%)、肌がかゆい(男性9.2%<女性16.9%)など、男性よりも女性の方が多く悩みを抱えている傾向
(3) 「暑い・マスクの内側がムレる」ことへの主な対策は、こまめにマスクを外す(23.0%)。一方、何もしないが半数以上(53.9%)
Q.あなたがマスク着用時に感じたお困りごとに対して、実際に行っている対処法をお選びください。
(暑い・マスクの内側がムレるが主な悩みの人N=408/複数回答)
ポイント④ 5人に1人が体調不良を経験。屋外よりも職場で不調を感じている傾向
(1) 5人に1人はマスク着用中に体調不良を経験。主な症状は、頭がぼーっとする(50.0%)、頭痛(42.1%)
- Q.直近1ヶ月で、マスクを着用中に体調不良を
感じたことがありますか。(N=987/単一回答) - Q.体調不良はどのようなものでしたか。
(体調不良を感じたことがある人N=202/複数回答)
(2) 体調不良を感じたのは、外を歩いている時(48.5%)を抜いて、オフィスにいる時(53.6%)が最多
Q.マスク着用中の体調不良を感じたのはどのようなシーンですか。
(体調不良を感じた人の中での有効回答N=97/複数回答)
今回の調査で、多くの方がマスク着用による悩みを抱えている一方で、具体的な対策はあまり講じていないことがわかりました。屋外でソーシャルディスタンスが確保できる際にはマスクを外すことなどに加え、マスク用のスプレーなどを上手に活用し、マスクと共に過ごす夏を上手に乗り切っていただきたいと思います。
以上