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皮膚科医が解説!“ニキビの予感”は肌からのSOSサイン

~生活習慣別の対策で、予防ケア習慣を~

「なんだかニキビができそうな気がする…」――この“ニキビの予感”は単なる気のせいではないかもしれません。当社調査によると、18~39歳女性の2人に1人が「ニキビの予感がしたことがある」と回答*1し、多くの方が、“ニキビの予感”の経験があることが分かりました。そんな“ニキビの予感”について、日常的な生活シーンや生活習慣を元に、予感がしてからニキビができるまでのメカニズムや原因、ケアについて、水道橋ひふ科クリニック 院長 皮膚科医の神島 輪(かみしま りん)先生より解説いただきました。 

*1 当社調査(2024年12月 N=1,000 18~39歳女性 SA)

“ニキビの予感”がする、生活シーン/習慣 で最も多いのは「生理前や生理中」*2

“ニキビの予感”を経験した方に、「どのような生活シーン/習慣で感じたか」を調査したところ、「生理前や生理中」が最も多い結果となりました。その他、「チョコレートやスナック菓子を食べすぎたとき」や、「お風呂に入らなかったとき」など、不摂生な生活をした際に感じる方が多いことが分かりました*2 。また、そのときの肌の状態として、「赤みがでている」(36.3%)、「皮脂でテカテカ・ベタベタしている」(36%)、「毛穴が詰まっている」(32%)など 、いつもの自分とは異なる、身体や肌の変化を挙げた方が多いことも分かりました*2

*2 当社調査(2024年12月 N=300 18~39歳女性 SA)

<“ニキビの予感”がする生活シーン/習慣>

・生理前や生理中
・お風呂に入らなかったとき
・睡眠不足のとき
・ストレスを感じたとき
・チョコレートやスナック菓子を食べ過ぎたとき
・食事の栄養バランスが偏っていたとき
 (野菜不足や脂っこい食事が続いたなど)

<“ニキビの予感”がした理由>

・赤みがでている
・毛穴が詰まっている
・皮脂でテカテカ・ベタベタしている
・かゆみやムズムズ感がある
・乾燥してカサカサしている
・毛穴が開いている
・ザラザラしている

医師が解説!“ニキビの予感”がしてから、本格的なニキビができるまでのメカニズム

多くの方が、様々な生活シーン/習慣や、身体/肌の状態から“ニキビの予感”がしているようですが、実際のところ、生理や生活習慣の乱れ、ストレスを感じることがニキビができる要因なのでしょうか。
“予感”がしてからニキビができるまでのメカニズムを皮膚科医の神島 輪 先生に解説いただきます。

<ニキビの予感がしてから、ニキビができるまでのメカニズム>

ニキビは、毛穴が詰まることで皮脂がたまり、菌が増えて炎症を起こすことで、赤く腫れたニキビができます。特に女性は、乾燥がベースにありつつ、肌表面はオイリーな「インナードライ」のような方も多く見られます。このニキビができるメカニズムは、ご自身の「予感」のタイミングですでに始まっています*3

*3 個人差があります。

本格的なニキビができるまでのメカニズム

ニキビの予感がするタイミング 肌で起きている具体的な変化(メカニズム)
生理前
女性ホルモンの変化で体温が少し上がり、肌が乾燥しやすくなる一方で皮脂も増えます。角質が固くなり毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビができやすくなります。
脂っこいもの/甘いものを多く食べた日 血糖値やホルモンが急に上昇し、皮脂腺が活発になると、皮脂の分泌が増えます。その皮脂が酸化してべたつきやすくなり、詰まりや炎症のきっかけになることで、ニキビができやすくなります。
徹夜や寝不足のとき ストレスホルモンが増えて皮脂が出やすくなるうえ、肌の修復が遅れて毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビができやすくなります。
お風呂に入らなかった時 お風呂に入らず約半日(12時間)たつと、皮脂が空気に触れて酸化し、固まりやすくなって古い角質と混ざり、毛穴をふさぎやすくなります。また、洗顔のみした場合も、寝ている間に髪が顔にこすれて頭皮の皮脂や整髪料が付着し、毛穴の入口に汚れがたまって小さな詰まりができ 、後でニキビになりやすくなります。

“ニキビの予感”がした時に!要因別、おうちでできるセルフケア

 \早めのニキビ予防のために、“ニキビの予感”を見過ごさないで!/

“ニキビができそうな予感”自体は、これまでのご自身のニキビができた経験からなんとなく察知しているものかと思いきや、実際にニキビができる身体/肌の状態になっているサインです。当クリニックでも“ニキビができそうな予感がする”といった患者さんが来院しますが、実際にニキビができる可能性が高い肌の状態であることが多いです。ニキビは早くから予防・対処するに越したことはありません。“ニキビの予感”がしたときには肌からの重要なサインと捉え、要因や肌の状態に合ったケアや生活習慣の見直し等を図りましょう。

ニキビの予感の要因 要因別セルフケア
食事・栄養バランスの偏り 顔の油分が気になる場合や特に若い年齢のニキビに関しては 、亜鉛、鉄分、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCを豊富に含む食材を摂取することを心がけましょう。バランスの摂れた食事をすることがベストです。
睡眠不足・生理前 生活バランスが崩れるとホルモンの影響でニキビができやすくなります。特に生理前・中の期間はホルモンバランスが不安定なため、無理はせず、早寝早起きを心がけましょう。入浴の際は、シャワーだけで済ませずに、湯船につかり発汗することで、肌に溜まった余分な皮脂を排出します。
外部刺激や汚れへの不十分なケア 【日々の対策】
外出先から帰ってきたタイミングで、顔についた埃等を洗い流すのも良いでしょう。ただし、泡で洗い流しすぎると必要な皮脂も流れてしまうため、ぬるま湯のみで顔をすすぎ、泡を使った洗顔は1日2回に留めましょう。
【お風呂をキャンセル】
最低限の洗顔・スキンケアを行い、髪の毛が顔に当たらないようにして寝ましょう。洗顔が難しい場合は、殺菌ができるニキビ予防用のふきとり化粧水もおすすめです。少量だと肌への摩擦が多くなるため、たっぷり使用して肌をこすらないようにしましょう。

おすすめの洗顔・保湿方法

洗顔:朝晩2回、よく泡立てて肌を直接こすらないように洗い、すすぎ残しが無いように、ぬるま湯で洗い流しましょう。熱いお湯は、必要な皮脂まで奪い、結果的にニキビができる原因になるため、ぬるま湯が推奨です。顔についた水をふき取る際は、タオルなどで強くこすらず、優しく顔に当てるようにして水を吸収させましょう。

洗顔

保湿:洗顔やふきとり後は、化粧水の塗布で終わらせずに、乳液までしっかり使用しましょう。ニキビの予感がした際には、殺菌成分入りでニキビ予防に特化したアイテムを使用することや、顔全体を包むシートマスクでいつもより念入りにケアすることもおすすめです。

保湿

神島 輪 先生 ご略歴

東京女子医科大学卒業後、主に美容皮膚科クリニックでキャリアを積んだ後、2019年に水道橋ひふ科クリニックを開院。自身がニキビやアトピー性皮膚炎で悩んだ経験から、皮膚科・美容皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科を専門に扱う。健康であるからこそ美は生まれるという理念のもと、安全性を第一に自然に美しく見られるための治療を行う“お肌の健康と美のかかりつけ医”。

神島 輪 先生

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