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2017年5月22日

〜24時間持続血糖モニターシステムを用いた評価〜
食事のたびに繰り返す血糖値スパイクに対する
サラシアの抑制効果を確認

2017年5月20日第71回日本栄養・食糧学会大会(沖縄県)にて発表

小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)と、近畿大学薬学総合研究所(村岡修所長、森川敏生教授)は共同研究で、日常生活で食事のたびに繰り返される血糖値スパイクに対する「サラシア※1」の抑制効果を、24時間持続血糖モニターシステム※2を用いて確認しました。

※1:熱帯地方に生息するサラシア属の植物
※2:腹部に電極を装着することで血糖値を連続的に測定できる機器

研究背景と結果概要

近年、生活者の健康意識の上昇に伴い血糖値のケアに対する関心が高まっており、糖質制限を食習慣に取り入れるなどの対処法も注目されています。食後に血糖値が一時的、かつ急激に上昇する現象は「血糖値スパイク」と呼ばれ、糖尿病や心筋梗塞などのリスクを高める原因になるとされています。特に糖尿病やその予備群のように血糖値が高めの方では、血糖値スパイクが発生しやすいため、注意が必要であるとされています。

弊社では、24時間持続血糖モニターシステムを用いて日常食生活の中での血糖値変化を連続的に測定することで、食事のたびに繰り返される血糖値スパイクの発生と、「サラシア」による血糖値スパイクに対する抑制効果を調べました。

試験の結果、「サラシア」を摂取することにより、食事のたびに繰り返される血糖値スパイクが強く抑制されることがわかりました。

サラシア

サラシア

研究結果

1.血糖値スパイクの発生とサラシアの抑制効果

食後の血糖値が上昇しやすい糖尿病予備群の被験者(成人男女6名)に、8:00、13:00、および18:00の1日3回の毎食前にプラセボまたはサラシア配合食品(100mg/回または600mg/回)を摂取させ、その際の血糖値を持続血糖モニターにより測定した。結果、食事のたびに50〜60mg/dLの急激な血糖値上昇が認められ、血糖値スパイクが発生していることを確認するとともに、血糖値スパイクに対するサラシア摂取による強い抑制効果を認めた。

※:サラシアエキスを配合せず、それを判別できないように着色した食品

1.血糖値スパイクの発生とサラシアの抑制効果

2.血糖値スパイク後に継続する高血糖状態に対する抑制効果

糖尿病や予備群の方では、血糖値スパイクが起きた後も血糖値がなかなか下がらず、高血糖状態が継続する。そこで、この高血糖状態に対するサラシアの効果を調べるため、総体的な血糖値の高さを比較する指標となるAUC(曲線下面積)を、上記1.における各食後3時間の血糖値推移から算出した。結果、サラシア配合食品(100mg/回または600mg/回)の摂取により、プラセボと比較してAUCが有意に減少したことから、サラシアの抑制効果が明らかとなった。

2.血糖値スパイク後に継続する高血糖状態に対する抑制効果

用語解説

  • ○サラシア
    東南アジアや南アジア一帯に広く分布しているサラシア属(Salacia)の植物で、その幹や根の抽出物は伝統的に地域の住民により糖尿病の予防や治療に用いられています。
  • ○血糖値スパイク
    食事から摂取した糖質により、血糖値が過剰に上昇することです。過剰な食後血糖値の上昇は血管を傷害し、これが繰り返されることで動脈硬化や心筋梗塞などの血管障害のリスクが高まるとされています。
  • ○AUC
    「曲線下面積」の略で、血糖値のような経時的に変動する指標について、一時的な値ではなく一定時間内の連続的な値の大きさを比較する際に用いる指標です。
1) 血糖値変化のグラフ
1) 血糖値変化のグラフ
2) 曲線下の面積をそれぞれ算出する
2) 曲線下の面積をそれぞれ算出する
3) 算出した値をグラフ化して比較する
3) 算出した値をグラフ化して比較する

以上