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2018年10月吉日

"肥満症"に対する漢方薬"(ぼう)(ふう)(つう)(しょう)(さん)"の研究成果
加齢による過剰な脂肪蓄積を抑える効果を発見し、
第35回和漢医薬学会学術大会において優秀発表賞を受賞

小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)は、愛知学院大学薬学部(井上誠教授)および近畿大学薬学総合研究所(森川敏生教授)の協力の下、肥満症などに用いられる漢方薬“防風通聖散”が、加齢によって引き起こされる過剰な脂肪蓄積を抑えることを発見しました。本研究成果は2018年9月1日〜2日に開催された第35回和漢医薬学会学術大会において発表し、「優秀発表賞」を受賞しましたのでご報告いたします。

<受賞の概要>

40歳を過ぎた頃からお腹の脂肪は落ちにくくなります。これは、年齢とともに基礎代謝や脂肪の分解・燃焼力が低下することによってエネルギー消費量が減少し、若い時と比べて脂肪の蓄積が進みやすい状態になることが原因と考えられています。漢方薬の防風通聖散は、肥満症に効果があることが臨床的に確認されていますが、これまで加齢との関連性に着目した研究はほとんどありませんでした。
本受賞は、若いマウス(若齢マウス)と年をとったマウス(加齢マウス)に高カロリー食を与えた時の脂肪蓄積の違いを比較するとともに、加齢変化に対する防風通聖散の作用の特徴を明らかにしたことによるものです。

<研究の概要>

(1)加齢によって腹部に内臓脂肪や皮下脂肪が過剰に蓄積されやすくなる。
(2)防風通聖散が加齢によって衰えた脂肪燃焼力を回復し、過剰な脂肪蓄積を抑制する。

防風通聖散は、加齢とともに蓄積しやすくなる脂肪に対して、低下した脂肪の燃焼力を高めることで対処でき、肥満症の改善や進展予防に役立つものと考えられる。

腹部CT画像 脂肪燃焼力

<受賞者>

小林製薬株式会社 ヘルスケア事業部 研究開発部 漢方・生薬開発グループ 赤木淳二ほか
発表タイトル:加齢に伴う肥満症の進展に対する防風通聖散の効果

■優秀発表賞
本賞は、発表演題を対象に学会審査員による厳正な審査の結果、授与されるものです。

以上