ニュースリリース

サステナビリティ

小林製薬の店頭販促物における環境負荷低減の取り組み
「香りサンプル」に新素材採用で
年間約5tのプラスチック使用量削減へ

小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)は、店頭販促物として全国各店に設置されている芳香・消臭剤製品の「香りサンプル」について、今春より紙を主原料とした素材に全て切り替えます。これにより、石油由来のプラスチック使用量を年間約5t削減できるため、環境負荷低減に寄与する取り組みの1つとして推進してまいります。

従来仕様 新仕様

当社では、「小林製薬グループ環境宣言2030」「新・環境行動指針」を掲げ、持続的な環境活動の取り組みを進めています。また2020-2022年中期経営計画においても、戦略骨子の1つに「ESG視点で経営を磨く」を据え、「CO2排出量削減」や「製品開発における環境負荷低減」を、環境における優先テーマとしています。
この度の取り組みは、お客様に芳香・消臭剤製品の香りを実際に確かめていただくことを目的に店頭に設置している、「香りサンプル」の素材変更です。従来、包装カバーと設置用フックの素材にプラスチックを使用しておりましたが、新仕様では包装カバーを紙製の箱に置き換え、設置用フックについても「MAPKA®(マプカ)※1」という紙パウダーを主原料とした素材に切り替えます。

従来仕様 新仕様

小林製薬では、ものづくりに携わる企業として、これからも製品に関わる環境負荷低減の取り組みを推進し、持続可能な社会の実現への貢献を目指してまいります。

※1 MAPKA®(マプカ)は株式会社環境経営総合研究所の登録商標です。

■従業員のアイデアをきっかけとした取り組み

この度の取り組みは、従業員の誰もがアイデアを出せる当社独自の社内制度「アイデア提案制度」がきっかけとなっています。2019年にある従業員から、「香りサンプルを年間200万個ほど生産しているのに、環境負荷低減の検討がなされていないことが良くない」と提案があったことを機に、担当部署での検討がスタートしました。
環境負荷を低減できる素材について様々な面から検証を重ねた中で、強度や実現性の観点から、本体の箱は紙で設置用のフックにMAPKA®を使った、今回の新しい「香りサンプル」にたどり着きました。提案から約1年3ヶ月での実現となり、新製品や業務改善について従業員一人ひとりが“あったらいいな”のアイデアを考え続ける、小林製薬らしい取り組みとなりました。

■新素材 MAPKA®とは※2

株式会社環境経営総合研究所が提供する新素材です。微細な紙パウダーを主原料にプラスチック原料を混成させており、様々な用途にあわせ成形可能な“ポストプラスチック原料”として近年注目を集めています。紙パウダーが原料の51%を占めるため、石油由来のプラスチック使用量を半減できるだけでなく、MAPKA®の成形物は紙扱いとなるため、燃えるごみ・燃やすごみとして廃棄が可能となります※3

※2 詳細は株式会社環境経営総合研究所のHPをご覧ください。
https://ecobioplastics.jp/products/mapka.php

※3 各地方自治体のルールに従ってください。

■その他のプラスチック使用量削減に向けた取り組み

小林製薬では2021年3月より、石油由来のプラスチック使用量削減に向けた取り組みとして、特に使用量が多い『お部屋の消臭元』『トイレの消臭元』『液体ブルーレット』を中心に、容器包装の材料を環境配慮型樹脂に変更いたします。また、使用量自体の削減として、外装箱の設計改善や部品点数の削減、プラスチック部分を薄くすることや廃棄物容積を小さくすることにも注力してまいります。

<消臭元:再生プラスチック化> <液体ブルーレット:バイオマスプラスチック化>

<消臭元:再生プラスチック化>  <液体ブルーレット:バイオマスプラスチック化

以上

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