ニュースリリース

サステナビリティ

コロナ禍における支援現場の現状や課題に関するアンケート結果も発表!
障がいや病気に悩む子どもたちとその家族にとっての“あったらいいな”をカタチにする
「公益財団法人 小林製薬青い鳥財団2020年度オンライン贈呈式」を開催

公益財団法人 小林製薬青い鳥財団 2020年度オンライン贈呈式

公益財団法人 小林製薬青い鳥財団(所在地:東京都港区、理事長:小林 章浩、以下「本財団」)は、2020年12月4日(金)に今年度採択者を対象としたオンライン贈呈式を開催いたしました。オンラインでの開催は新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に本財団では初の試みとなります。

当日は贈呈とあわせて、採択者10名の活動紹介や支援活動を行う計52の各団体・研究者様にご協力いただいたアンケート結果の発表も行いました。障がいや病気に悩む子どもたちとその家族の支援事例や、活動の中で抱える恒常的な課題、コロナ禍で新たに発生した課題とその解決策などを参加者の皆さまに共有する機会となりました。

贈呈式概要

理事長と小林製薬青い鳥財団賞 園部様の授与シーン 理事長と小林製薬青い鳥財団賞 園部様の授与シーン

日時:2020年12月4日(金)14:00~15:00

形式:オンライン開催

プログラム:1. 理事長 小林 章浩による挨拶
2. 団体、研究者アンケート結果の発表
3. 採択者の活動紹介(動画)
4. 賞状、トロフィー、目録授与

贈呈式の様子

贈呈式の様子

冒頭の理事長挨拶では、コロナ禍においても工夫を重ねながら支援活動を継続されている採択者の皆さまへのねぎらいと、今後も財団として力強く支援をしていく姿勢を示しました。続いて採択者全10名による活動紹介を動画上映で行ったあと、アンケート結果発表では、普段の活動においては「活動資金の確保」が一番の課題であることや、コロナ禍における活動影響では「多くの人が集まるイベントが開催できない」が半数以上を占め、上記の恒常的な課題にコロナ禍がさらに拍車をかけている現状などが伝えられました。

賞状、トロフィー、目録の授与では、採択者の皆さまを代表して、小林製薬青い鳥財団賞の「特定非営利活動法人 アレルギーを考える母の会」園部様と、調査研究助成の奈良女子大学 浅野様、活動支援助成の「オンライン院内学級CA・YO・Uプロジェクト」西岡様がご登壇されました。

採択者動画の1シーン採択者動画の1シーン

調査研究助成 浅野様調査研究助成 浅野様

活動支援助成 西岡様活動支援助成 西岡様

※ アンケート詳細は、別途発表している「公益財団法人 小林製薬青い鳥財団によるアンケート調査結果」をご覧ください。

交流会の開催

贈呈式に続いて、本財団の歴代採択者のうち計21名が参加するオンライン交流会が開催されました。交流会では、共通する活動課題を抱えるグループごとにフリートークで課題の深掘りや解決策の共有などを行い、お互いの交流を深めました。

<交流会グループトークの抜粋>

課題:活動資金の確保について

助成金の認定ハードルの高さや、認知度が低く寄付が集まりにくいといった声が上がりました。またコロナ禍でイベントなどの事業収入が得られないといった課題も生まれる中、寄付のプラットフォームへの登録やクレジット決済・QRコード対応など、寄付をしてもらいやすい方法を整える取り組みも行われています。

課題:有給スタッフ・ボランティアの人員確保について

ベテランのボランティアに支えられている団体が多く、高齢化が課題となっています。支援活動を継続するためにも次世代の担い手の確保が必要であり、大学生の見学や実習の受け入れなどを通じて、認知度を高めるとともに、活動の趣旨に共感し働いてみたいと思ってもらえるよう取り組んでいる団体もありました。

課題:有給スタッフ・ボランティアの専門知識の習得

難病や希少疾患を抱える子どもは症状に個人差が大きく、文献では得られない家族へのヒアリングが重要という意見が多く出ました。コロナ禍においては、オンラインでも感情のニュアンスや生活環境の様子まで丁寧に汲み取るために、支援者自身が技術の進歩に取り残されないことも重要、という意識を持っていました。

<参考資料>
【2020年度 助成先一覧】※以下順不同、敬称略

支援活動

名称 所在地 主題
オンライン院内学級CA・YO・Uプロジェクト
(代表者:西岡 真由美)
京都府 長期入院の子ども・学生へのオンラインを活用した学習支援
特定非営利活動法人HERO
(代表者:佐藤 真実)
宮城県 病気や怪我などで髪の毛を失ってしまった子供たちに、オーダーメイドの医療用ウィッグをプレゼントする活動
特定非営利活動法人Asrid
(代表者:西村 由希子)
東京都 重症心身障害児・医療的ケア児のための「遊びの情報ポータルサイト」の構築と展開
特例認定特定非営利活動法人ころん
(代表者:小川 麻美)
和歌山県 障害があっても楽しめる、興味が広がる、バリアフリー絵本図書館
特定非営利活動法人つなぐプロジェクト
(代表者:奥村 佳子)
岐阜県 新型コロナウイルス感染症拡大状況下で育児困難な状況にある産直後の母児への地域連携による育児支援事業
京都ファミリーハウス
(代表者:古賀 會委子)
京都府 病児と入院患者に付き添うご家族のための滞在施設の運営
Com Lab Japan
(代表者:佐々木 千穂)
熊本県 スーパーハイブリッドチャレンジド養成Project&Study

調査研究

名称 所在地 主題
浅野 奈穂子
奈良女子大学 生活工学共同専攻
博士課程
奈良県 乳児期から開始する母子コミュニケーション介入プログラムAST
金原 明子
東京大学医学部附属病院 精神神経科
特任助教
東京都 既存障害サービスへのマッチングに困難を抱える子どもとその家族のニーズの見える化と具体的解決策の同定

【2020年度 顕彰先一覧(小林製薬青い鳥財団賞)】

名称 所在地 主題
特定非営利活動法人
アレルギーを考える母の会
(代表者:園部 まり子)
神奈川県 災害時のアレルギー患者支援及び地域ぐるみのアレルギー疾患対策の推進に寄与

公益財団法人 小林製薬青い鳥財団とは

公益財団法人 小林製薬青い鳥財団とは

本財団は、障がいや病気に悩む子どもたちとその家族にとっての「“あったらいいな”をカタチにする」ことを目的に、小林製薬株式会社(以下「当社」)が創立100期を迎えた2017年に設立し、これまでに延べ38件の助成先・顕彰先を支援してまいりました。

第4期目を迎える今年度も10件の採択先を選出しており、引き続き障がいや病気に悩む子どもたちとその家族の支援や調査研究をされている方々を幅広く公募し、その活動を支援することで、社会全体の「快」の増大に貢献することを目指しております。

小林製薬による小林製薬青い鳥財団の支援について

“あったらいいな”をカタチにする

当社では、「“あったらいいな”をカタチにする」をコーポレートブランドスローガンに掲げ、製品やサービスを通じてお客さまの生活・健康上のお困りごとを解決することを使命に、事業を展開しております。これは社会課題に対しても同様で、当社が取り組まなければ置き去りにされてしまう課題における“あったらいいな”の実現に取り組み、持続可能で快適な社会への貢献を目指しております。

本財団は、当社の創立100期の記念事業の一環として、本業とも関わりのある「健康」「福祉」領域の社会課題に対して、社業に影響されず安定的に、より専門的に活動できる仕組みを作ることを目的とし、2017年に設立いたしました。当社では本財団の支援を通じて、障がいや病気に悩む子どもたちとその家族の皆様にとっての「“あったらいいな”をカタチにする」ことを目指してまいります。

以上

-本件に関するお問い合わせ先-
公益財団法人 小林製薬青い鳥財団 事務局

〒106-0032 東京都港区六本木一丁目7番27号 全特六本木ビル East5階

TEL:
03-3505-5371(受付:平日 月~金 9時半~17時)
FAX:
03-3505-5377
URL:
https://www.kobayashi-foundation.or.jp
Mail:
info@kobayashi-foundation.or.jp
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