ニュースリリース
「ブレスケア」発売25周年ニュースレター(後編)
製造工場と研究現場をご紹介!
Ⅱ.『ブレスケア』を製造する大阪工場
誕生25周年を迎える『ブレスケア』は、小林製薬大阪工場(大阪府大阪市)で製造されています。1日に製造されるブレスケアはなんと2万個!小林製薬初めての「食品」ジャンルである『ブレスケア』が、厳しい管理のもとで製造されている様子をご紹介します。
STEP1 調合
カプセルタイプの『ブレスケア』は、中身である芯液と、それを包む外皮という2つの要素からできており、それぞれの液剤を調合することから製造はスタートします。各タンクで調合された液剤は、次の工程で一つのカプセルとなるべく、調合室の中二階から真下の製球室に流されていきます。
STEP2 カプセル製造と乾燥
2つの液剤が合わさり、カプセル化されるのにかかる時間は、たったの0.05秒。1秒間に約20粒を作ることができる仕組みです。標準設計されていた金型は、粒の取り数が少ない上、打ち抜いた外皮のロスも多く発生していました。今では粒数を増やし、打ち抜きロスを減らすように工夫された金型を使うことで、上記の様なスピード製球が可能になりました。出来たてのカプセルは水分が多く、くっつきやすくなっているため、すぐに乾燥工程のラインへ運ばれていきます。
STEP3 厳しい検査
お客様に高い品質の製品をお届けするために、『ブレスケア』製造チームは日々厳格な検査を行っています。STEP2で作られたカプセルの外皮(製球される接着部分)の厚さに異常が無いか、液漏れしていないか等を、ロットごとにチェックしています。
さらに、選別選球室では、「双子粒」と呼ばれるカプセル同士がくっついてしまっている状態や、奇形のカプセルが混入していないかを、人の目と機械(自動選球機)を使い厳しく検査しています。
STEP4 充填~出荷
厳しい検査をクリアしたカプセル達は各容器に充填された後、出荷となります。生産ラインに並ぶ品目は日により定められていますが、最も生産頻度の高い人気アイテムは、ストロングミント味です。パッケージングに不備が無いか確認し、お客様の元へ向けて出発します。
Ⅲ.『ブレスケア』ブランドの研究開発
グミタイプの『ブレスケア』として、2001年に発売された「噛むブレスケア」の研究開発は、小林製薬 中央研究所(大阪府茨木市)で行われています。その時々のトレンドに合わせた多様なコンセプトと、様々な企業(合計16社!)とのコラボレーションで、度々話題となってきました。新製品を発売する際には必ず試作品を手作りし、各種評価を行い、“味”だけではなく、息をさわやかにする“効果”にもこだわった開発に努めています。
「噛むブレスケア」の作り方
※研究用の試作品であり、実際に発売されている製品とは異なります
研究員の“鼻”で臭気テスト!
『ブレスケア』ブランドの研究開発チームでは、製品の効果を確かめるために、実際にニオイの強い、ビールや餃子、ニンニクを食べた後、「ブレスケア」や「噛むブレスケア」を使い、息のさわやかさを確認しています。機械での試験に加え、研究員が直接嗅ぐことで、精度の高いテストとなり、質の高い製品開発が実現されています。国家資格である臭気判定士の資格を持つメンバーも所属しています。
これからの『ブレスケア』
ヘルスケア事業部 オーラルケア研究開発グループ 岡野 美優
「ニンニク・アルコールのあとに」というフレーズで知られる『ブレスケア』はこれまで様々なニオイの強い料理やニオイが気になる場面を想定して試験を行い、お客様のお悩みに寄り添ってきました。マスクを着用する機会が増えた昨今、お口のニオイに関する意識も大きく変化したと思います。私たちはその時代の流れを敏感に汲み取り、ニンニク・アルコールのみならずお口のニオイ全般に着目した研究を進めております。25周年を迎えましたが、今後もお客様のお悩みの助けとなれるよう、価値のある情報・製品をお届けしていきたいと思います。