環境に配慮した製品開発

小林製薬では、“あったらいいな”の新製品を開発し続けるメーカーとして、ものづくりにおける環境負荷低減に対する責任は大きいと考えています。

特に製品の容器包装においては、Reduce(減らす)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)、Renewable(再生可能原料への転換)の4視点での取り組みを重視しています。具体的には、バージン原料と同等の品質の「再生プラスチックの積極利用」、石油由来プラスチックより低炭素かつ再生可能な植物由来の原料を使用した持続可能な「バイオマスプラスチックの積極採用」、適切に管理がなされている森林から生産された「森林認証紙の導入」などを主軸として開発を進めています。

小林製薬は、お客様にとっての“あったらいいな”と環境価値の同時実現に努め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

プラスチック削減の取り組み

現在、小林製薬では約150ブランド、約1000SKUの製品を取り扱っています。その多くで石油由来のプラスチックを材料とし、製品において年間約8,000トンのプラスチックを使用しています。

一般的な石油由来のプラスチックは、その製造過程おいて多くのCO2が排出され、地球温暖化を推し進める一因とも言われています。加えてプラスチックごみの海洋流出も問題となっており、使用量削減は大きな社会課題となっています。

小林製薬では、石油由来のプラスチック使用削減に向け、2021年春より、特に使用量の多い「お部屋の消臭元」「トイレの消臭元」「液体ブルーレットおくだけ」などを中心に、再生プラスチックやバイオマスプラスチックなどの環境負荷が低い環境配慮型樹脂に変更いたしました。また、使用量自体の削減として、外装箱の設計改善、部品点数の削減、プラスチック部分を薄くすることや、さらには廃棄物容積を小さくすることに向けての取り組みも進めています。

取り組み例

【消臭元:再生プラスチック化】

「消臭元」では、ろ紙引き上げタイプ全ての製品を対象に、ボトル、外キャップに再生プラスチックを配合した素材に変更します。

消臭元:再生プラスチック化

【液体ブルーレット:バイオマスプラスチック化】

「液体ブルーレットおくだけ」では、液剤ボトルと本体の包装カバーをバイオマスプラスチックに変更します。

液体ブルーレット:バイオマスプラスチック化

【ブレスケア、生葉ハブラシ:バイオマスプラスチック化】

「ブレスケア」では、50粒入の本体を、「生葉ハブラシ」では、包装カバーをバイオマスプラスチックに変更します。

ブレスケア、生葉ハブラシ:バイオマスプラスチック化

【ブルーレットスタンピー:減容化】

「ブルーレットスタンピー」では、グリップ形状を改良し、グリップ部分のプラスチック量を約40%削減すると共に、より使いやすい形状に変更します。

ブルーレットスタンピー:減容化

製品開発における環境負荷低減の見える化

小林製薬では、製品開発において従来より環境配慮を重視しており、2011年度より「製品開発エコ指標」という自主基準を設け、製品の開発段階における環境負荷について確認し、基準を満たすことを発売の条件としてまいりました。

2020年には、より高いレベルでの環境負荷の低減に取り組むべく、項目の見直しや運用方法の改善を行いました。また、製品開発における環境負荷低減を見える化するため、新たに環境負荷低減に寄与する自社基準「小林製薬 製品開発エコ基準」を設け、基準を1つ以上満たした製品に「エコをカタチに」マークを付与する制度の運用を2021年より開始いたしました。

「製品開発エコ指標」と「製品開発エコ基準」の2つのしくみを稼働させることで、より環境負荷が少ない製品開発を行うとともに、「エコをカタチに」マークでその取り組みを見える化し、消費者に環境に配慮した製品であることを伝えていくことで、取り組みを推進してまいります。

「小林製薬 製品開発エコ基準」についてはこちらをご覧ください

「小林製薬 製品開発エコ基準」と「エコをカタチに」マーク

店頭販促物における環境負荷低減の取り組み

お客様に芳香・消臭剤製品の香りを実際に確かめていただくことを目的に店頭に設置している、「香りサンプル」は、従来包装カバーと設置用フックの素材にプラスチックを使用しておりましたが、2021年春より包装カバーを紙製の箱に置き換え、設置用フックについても「MAPKA®(マプカ)※1」という紙パウダーを主原料とした素材に切り替えました。これにより、石油由来のプラスチック使用量を年間約5t削減できます。

従来仕様 新仕様

従来仕様 新仕様

  • ※1 MAPKA®(マプカ)は株式会社環境経営総合研究所の登録商標です。

従業員のアイデアをきっかけとした取り組み

この取り組みは、小林製薬独自の社内制度「アイデア提案制度」がきっかけとなっています。2019年にある従業員から、「香りサンプルを年間200万個ほど生産しているのに、環境負荷低減の検討がなされていないことが良くない」と提案があったことを機に、担当部署での検討がスタートしました。

環境負荷を低減できる素材について様々な面から検証を重ねた中で、強度や実現性の観点から、今回の新しい「香りサンプル」にたどり着きました。提案から約1年3ヶ月での実現となり、新製品や業務改善について従業員一人ひとりが“あったらいいな”のアイデアを考え続ける、小林製薬らしい取り組みとなりました。

新素材 MAPKA®とは※2

株式会社環境経営総合研究所が提供する新素材です。微細な紙パウダーを主原料にプラスチック原料を混成させており、様々な用途にあわせ成形可能な“ポストプラスチック原料”として近年注目を集めています。紙パウダーが原料の51%を占めるため、石油由来のプラスチック使用量を半減できるだけでなく、MAPKA®の成形物は紙扱いとなるため、燃えるごみ・燃やすごみとして廃棄が可能となります※3