PEOPLE
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大学では遺伝子研究や、畑に出て農作物の栽培(播種・植え付け・収穫作業)といった、農学についてかなり広く深く学んでいました。もともと植物が好きだったので、就職活動では食品メーカーのほか、生薬の研究ができる小林製薬を志望。面接で志望理由をうまく話せなかったのですが、面接官の方が志望理由よりも私の子どもの頃のことや学生時代の取り組みに興味を持ってくださって、ありのままの自分について話せました。それもあって「小林製薬でなら素のままの自分で働けそう」と感じられたのが入社を決めた大きな理由です。
FIRST YEAR
何かしらの研究をすることは漠然と想像していましたが、どんな風に仕事を進めるかはほとんど想像できていませんでした。唯一はっきりと想像していたのは「1年目の間の自分は、先輩に付いて学びながら仕事をする“THE・新人”のポジションなんだろうな」ということ。何かしらの製品を担当したり、会議で発表や意見をしたりするなんてもってのほか!と思っていました。
1年目から『ねこがたブルーレットおくだけ』のメイン担当や別製品のサブ担当、菌の基礎研究など、想像の遥か斜め上の業務内容だったことに驚きました!新製品のアイデア会議でも「議事録をとる程度でしょ?」と思いきや意見を求められることも、重役の方にプレゼンをすることも普通にありました。世間一般的な1年目の役割と比べてかなりのボリュームだと思うのですが、大変ながらもこなしていけたのは、先輩や上司はもちろん、他の部署や職種の方々も一丸となって手厚くサポートしてくださったからです。おかげで2年目からは、会議で意見を求められても自分の言葉で自分なりの考えを言えるようになっていきました。
CAREER
毎年行われる年間目標設定の際に、新しいテーマが割り振られるのですが2年目以降は1年目よりも難易度が高いテーマを担当することになります。原材料の高騰に対処するために『液体ブルーレットおくだけ』の処方を変えて、品質維持とコストダウンの両立に取り組んだのも2年目の頃でした。残留性有機汚染物質から人の健康と環境を保護することを目的として定められた「ストックホルム条約」に対応するために『ブルーレットスタンピー』の処方を改良したのもこの時期です。
後輩が配属される頃には、1年目で担当した製品がいくつも市場に出回っていたので「担当製品を世に出したことがある先輩」として仕事をすることになりました。後輩とペアでテーマを担当しながら必要に応じてフォローし、自分自身も業務と勉強に並行して取り組む毎日。2年目は1年目よりもさらに濃密な時間になりました。
FUTURE
入社3年目から、漢方の品質を支えるための生薬研究を行うグループの所属になりました。私はカノコソウの栽培研究を担当していて、これは主に『命の母』に使われている植物です。実際に畑に出て生育状態を調査したり、畑で栽培した植物を研究室に持ち帰って調べたりすることもあります。より品質の高い生薬をつくるために、新しい品種の作出、登録をするのもこのグループの役割です。
当面は歴代の先輩方が残してくれた研究成果への理解を深め、新しい研究成果を上積みしながら生薬の品質アップに取り組んでいきたいと考えています。また、山間の過疎地に生薬の原料の栽培地をつくるなど、CSV活動※にも力を入れていきたいです。
※「共有価値の創造」を軸とした活動のこと。このケースの場合、生薬原料の栽培地をつくることで企業(小林製薬)と地域(山間の過疎地)の双方が新たな価値(メリット)を共有できることを指す。
入社してからしばらくして服装が自由化されたのですが、実験をしていない時はTシャツ等のラフな格好でMTGやデスクワークができるので、もう楽で楽で、オフィスカジュアルには戻れません(笑)。会議でも経営層の方が率先してラフな服装で参加してくれたので、すぐに社内に浸透しました。
ONE DAY
メールチェック後、試験員の方に新製品の処方の性能試験について依頼・確認。
研究所内はさまざまな芳香剤の香りに満ちているため、鼻が慣れる前の午前中に香りの官能試験を行う。
マーケティングと新製品の戦略について協議。研究職として可能なアプローチや、その難易度・スケジュール感を伝える。
試験法やクリアすべき目標値について研究所内の品質部門に提示し、承認を得る。
先輩や同期、後輩と昼食。食堂やコンビニで済ませるか、会社近くの飲食店に行くかはその日の気分次第。
細菌(生物)の試験をする時間や日程には制限があるため、優先的にスケジュールを確保。
同じ製品ブランドを担当しているマーケティング、技術開発のメンバーとミーティング。売上報告の確認、容器改良の提案、検討等を行う。
翌日に実施される会議の内容や参加者に応じた資料を作成。その後、試験員の方の試験結果や翌日の試験依頼、スケジュール等を確認。
趣味の水泳や卓球で汗を流してリフレッシュ。
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